ヘッドホンでサラウンドが楽しめる! スマホで耳と顔をスキャンして自分だけのサラウンド環境をつくる「Super X-Fi」

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ホームシアターでは、サラウンドシステムで臨場感あふれる映画を視聴できる。
しかし、サラウンドシステムを自宅で楽しむのは簡単ではない。

サラウンドシステムは、複数台のスピーカーや対応プレーヤー、アンプなどが必要となる。
かなりの予算が必要だ。

しかし、クリエイティブメディアの「Super X-Fi」を使えば、ヘッドホンだけでサラウンドが楽しめる。


■AIが自分だけのサラウンド環境をつくる
「Super X-Fi」は、「Super X-Fi オーディオ ホログラフィ」という技術。
「Super X-Fi オーディオ ホログラフィ」は、ヘッドホンのみで、マルチスピーカー(複数台のスピーカー)によるサラウンドシステムと同等の音場を再現できる。

「Super X-Fi」は、ユーザーの耳や顔をスキャンして、聞く人の顔や耳の合わせたサラウンド環境を構築する。
バーチャルサラウンドは今までにもあったが、個人の顔や耳の合わせてパーソナライズができる「Super X-Fi」のような製品はなかった。


Super X-Fiは、個人ごとにサラウンド環境をパーソナライズできる点が大きな特徴だ


「Super X-Fi」について、もう少し詳しく解説しよう。

スマートフォンで顔と両耳の写真を撮影したデータからAIがユーザーに最適な3次元空間の音響マッピングを作る。このマッピングデータからSuper X-Fiプロファイルが作られる。
Super X-FiプロファイルをSuper X-Fi対応の製品でダウンロードすることで、ヘッドホンだけでもサラウンドシステムが体験できるようになる。

Super X-Fi対応製品は、「SXFI AMP」、「SXFI AIR」、「SXFI AIR C」の3つがある。

SXFI AMPは、Super X-FiR ヘッドホンアンプ。
USB接続なので、パソコンでサラウンド環境を構築したい人に向いている。

SXFI AIRは、Super X-Fi技術搭載 Bluetooth/USBヘッドホン。
こちらはパソコンを必要としないため、iPhoneユーザーであれば、iPhoneとSXFI AIRだけで、サラウンド環境を完結できる。

SXFI AIR Cは、Super X-Fi技術搭載USBヘッドセット。
パソコンだけでなく、PlayStation4やNintendo Switchでも使える製品だ。


iPhoneユーザーは、Bluetoothで接続するだけのSXFI AIRがお手軽だ



■360度から音が聞こえる「Super X-Fi」
実際に「Super X-Fi」を体験してみた。
・スマートフォンに専用アプリをインストール
・耳と顔をスキャン
・プロファイルをダウンロード
この3ステップで、その人に最適なサラウンドシステムを構築することができる。

「Super X-Fi」を体験するには、アプリで以下の準備をする
・Super X-Fiアカウントを作成する
・アプリを起動後、耳と顔をスキャン
・スキャンデータをクラウドに送信する
・AIが音響マッピングをSuper X-Fiプロファイルとして作成
・Super X-Fiプロファイルを対応製品にダウンロードする


Super X-Fiでは、耳と顔をスキャンして、そのユーザーに最適なサラウンド環境を作成する



パーソナライズは、最初の一回だけ。
これでユーザーに最適なサラウンド環境を構築することができる。

Super X-Fiがオフの状態では、左右で音が単に再生されるだけだ。
しかし、「Super X-Fi」がオンになると、いきなり音の広がりを感じることができた。

Super X-Fiをオンにすると、Super X-Fiオフでは聞こえなかった、自分の前後、いわゆる360度から音が聞こえてくる。
視聴したのは映画「ジャングル」の1シーンだったが、自分がジャングルにいるかのように感じられた。
筆者は、以前にマルチスピーカーのサラウンドシステムを体験したことがあるが、そのサラウンドシステムの音場に近い印象を受けた。

なお、「Super X-Fi」には、イコライザー機能が搭載されている。イコライザーにはシネマやクラシック、ポップス、ゲームなどのプリセットが用意されている。それぞれのプリセットは調整ができるので、さらに自分好みの音場にチューニングすることもできる。


シネマやクラシック、ポップス、ゲームなど、音楽環境に合わせたプリセットがあらかじめ用意されている



ITライフハック 関口哲司