これまでに中国人観光客に関するさまざまなトラブルが伝えられてきたが、近ごろでは舞妓を囲んで無理やり記念写真を撮らせることが問題視されているという。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・東方網は6日、近ごろ日本で京都の舞妓に対して強引に写真撮影を求める中国人観光客が問題視されているとの報道が相次いでいると伝えた。

 記事は、日本が中国人観光客にとって第一の海外旅行先で、毎年数百万人の中国人が日本を観光で訪れていると紹介。これまでに中国人観光客に関するさまざまなトラブルが伝えられてきたが、近ごろでは舞妓を囲んで無理やり記念写真を撮らせることが問題視されているとした。

 そのうえで、日本の特殊な職業である舞妓はそのいで立ちやしぐさから中国人観光客から大きな興味を持たれると説明。そこで中国人観光客たちが街を歩く舞妓に出くわすと、好奇心のあまり舞妓たちを包囲してしまい、カメラを取り出して勝手に撮影しだすのみならず、引っ張ったりして無理やり一緒に写真を取ろうとする輩まで出て来てしまうのだと伝えている。

 そして、ある舞妓が日本のメディアに対して「中国人観光客に服を引っ張られて写真撮影を強要された」と語る一方、このような行為に怒りを感じながらも拒むことなく撮影に応じたと打ち明けたことを紹介した。また、現地の観光当局は舞妓へのハラスメントをタブーとする宣伝普及活動を進めているが、その効果はあまり上がっていないとした。

 記事はさらに、日本では舞妓に限らず許可なく他人を撮影することはトラブルや警察沙汰の原因になるとし、無断撮影や盗撮を防ぐべく日本の携帯電話はカメラ撮影時に必ずシャッター音などが出るようになっているのだと紹介。「1人の観光客としてやはり最良なのはその土地の習慣や決まりごとに従い、現地の文化を尊重することなのだ」と伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)