九州各県民が声を大にして言いたいこと――。そんなツイートが、いま注目を集めている。

こちらはツイッターユーザーの愛する故郷宮崎県(@miyazak_love)さんの投稿だ。「福岡と北九州は別物」(福岡)、「佐賀を探そうって言うな」(佐賀)などが紹介されている。どうやら、他の県民にどうしても伝えたい地元事情をピックアップしているようだ。

投稿のリプライ欄には「わかる気がする」との共感の声が多く寄せられ、話題になっている。

福岡「福岡と北九州は別物」


各県民が声を大にして言いたいことは?

九州出身以外の人にもわかりやすいよう、念のため順を追って解説していこう。

まず、福岡の「福岡と北九州は別物」の場合。これは同県の北九州市がかねてよりネット上では「修羅の国」などと呼ばれ、治安の悪いイメージがあることから。もちろん、実際はそんなことはないのだが、いまだにそういったイメージは根強く、市としてもイメージアップに取り組んでいる。

佐賀「佐賀を探そうって言うな」

佐賀の「佐賀を探そうって言うな」の場合は、かつて県が「佐賀を探そう」というキャッチフレーズでPRしていたことに端を発する。ピン芸人・はなわさんが2003年に発表した「佐賀県」でも自虐的な紹介がされていたが、そんな卑屈になりたくないという気持ちを代弁した。

長崎「雨の日ばかりじゃない」

長崎ではなぜかかねてより「長崎は雨が多い」ということが言われてきた。

ネット上では1969年に発売された内山田洋とクール・ファイブのメジャーデビュー曲「長崎は今日も雨だった」が大ヒットしたことから、雨のイメージが根付いたとの説もあるが、真偽のほどは定かではない。

総務省統計局が発表した「降水量(平年値)」(1981年〜2010年の期間)によれば、52の観測地点のうち長崎は上から13番目(年計1858mm)とのことで、特別多いというわけではない。

熊本「『くまモン』の発音には気をつけろ」

言わずとしれた熊本のPRマスコットキャラクター・くまモン。しかし、くまモンについては「くま」にアクセントを置き、「く↑まモン」と発音する、抑揚をつけずに「くま→モン」と発音するかで意見が分かれてきた。

ちなみに、くまモンは2012年に公式ツイッターで「『くまモン』は、熊本弁で平べったく言うのが正解だモン☆」としている。

大分「ファミレスといえば『ジョイフル』だ」

大分に本社を置くファミリーレストラン「ジョイフル」。

公式サイトによれば、新業態やFC店舗を含む全792店舗のうち、九州沖縄エリアだけで415店舗。大分には64店舗あるそうだが、これは福岡(121店舗)に次ぐ全国2位。とはいえ、地元企業の誇りとして「ファミレスといえば、ジョイフル」なのだろう。

宮崎「マンゴー全く食べないぞ」

宮崎県の特産としても知られているマンゴー。ツイートした愛する故郷宮崎県(@miyazak_love)さんも寄せられた「マンゴー食べないんですか?」との声に対し、「福岡の方が明太子をあんまり食べないのと同じです」と返答していた。地元の特産とは言え、必ずしも食べるわけではないようだ。

鹿児島「『おいどん』なんて使わない」

西郷隆盛から「おいどん」や「ごわす」などの鹿児島弁のイメージが強い鹿児島。もちろんみんながみんな使っているわけではない。ネット上では、

「京都人はどすえとか言わない」
「高知の人は日常生活で『ぜよ』とか言いません」

との声も出ており、その土地に根付いた方言のイメージは時代が進んでもいまなお強いようだ。

各県民が声を大にして言いたいこと、募集します

以上、九州で各県民が声を大にして言いたいことを見てきた。

だが、九州だけに限らず、他の地域にお住まいの方も言いたいことがあるのではないだろうか。

群馬県出身の筆者も「決して未開の地ではない」などいくつかのフレーズが思い浮かぶ。ぜひ読者の皆様が日々胸に秘めている地元について「声を大にして言いたいこと」(=県民の主張)を教えてほしい。

ということで、Jタウンネットでは、全国から「各県民が声を大にして言いたいこと」を募集します。メール(toko@j-town.net)や公式ツイッターのダイレクトメッセージで、声を大にして言いたいこと、住んでいる都道府県、言いたくなったエピソードなどの情報をお送りください。

――読者のみなさま、ご協力をお願いいたします!