【ファンキー通信】スリッパで見極めるあなたの会社の未来

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 あなたが勤めている会社は、今後業績が伸びるでしょうか? 伸びる会社か、それともダメな会社なのか、おもしろい判断の方法があるのでご紹介します。

 まずは、あなたの会社を見回してみたうえで、次の質問にお答えください。

(1)受付嬢がめちゃめちゃ美人
(2)社歌や体操を強制させられている
(3)社内ではスリッパに履き替える
  (半導体工場に隣接した本社、食品・医療の研究所を除く)
(4)トイレが汚い

 続いて、あなたの会社の社長をじっくり観察してみてください。そして次の質問に答えてください。

(1)金ピカの時計をしている
(2)唐突に有名人との親交をにおわせる
(3)昔の苦労話ばかりする
(4)社長室に高そうな置物やゴルフバックがある

 これらの項目は『スリッパの法則』(藤野英人著/PHP出版)から引用したもの。投資家として何千もの企業を見てきた著者の経験から見いだした、伸びない会社の傾向なんだとか。一つでも思い当たる節がある会社は、ちょっと危険かも。

 スリッパの法則とは「社内でスリッパに履き替える会社に投資すると不思議に儲からない」というもの。投資しても儲からないということは、その会社は業績の伸びが期待できないということになりますね。スリッパに履き替えるという行為は、経営者が「会社は自宅と同じ」だとしている意識の表れ。誰でも会社に自由に出入りできる機会を遮断してしまっているため、会社のオープンさが欠けていると言うのです。

 このように上の項目は、業績に関係性のない非合理的な事柄や、社内のモラル・社員のモチベーションを推し量る項目になっています。

 「めちゃめちゃ美人な受付嬢がいる」なんて男性社員のモチベーションに関わることなのでは? しかし、それは面接官の趣味が反映しているということ。採用にあたって正しい評価ができていなかったり、経営者のお客様や女性社員に対する姿勢が表れてしまっているのかもしれません。

 もちろん、これらの法則は絶対ではありません。しかし、行為や規則の裏には経営や仕事に対する精神があります。何事においても根本となる精神面が育まれていない会社には、いい会社はないと言えるのではないでしょうか?

 どうでしょう? あなたの会社は伸びる会社でしたか?(加藤克和/verb)

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