2019年、GoogleとアマゾンもAirPods対抗の完全ワイヤレスイヤホンを? 有名アナリストが予測
全世界的にスマートフォンの売上が減速するなかで、2019年にはアップルのAirPodsに代表される完全ワイヤレスイヤホン市場にアマゾンやGoogleも参入し、ハイテク企業同士の競争が激化するとの有名アナリスト予測が報じられています。アップル製品関連の予測で知られるアナリストMing-Chi Kuo氏の研究ノートによると、2019年にはAirPodsの新型モデルが登場して、急速に普及するとのこと。

さらにKuo氏は、今後数年間にわたってアップルのエコシステムの中で、AirPodsのような耳に装着するデバイスがどのように戦略的な重みを増していくかを、箇条書きにして述べています。
iOSエコシステムからAndroidへのユーザーの切替コストを増加させる(AirPodsはアップル製品とのみペアリング可能なため)音声アシスタント/AIサービスのための重要なインターフェースとなる耳は様々な健康データを検出するための最適な領域である。将来的にはApple Watchと統合され、健康管理機能が改善される可能性がある

アップルはAirPodsのようなイヤホンに心拍数モニターを組み込む特許を取得していることが明らかになっており、一方でW3チップ搭載でHey Siri対応の新型AirPodsも確実視されています。

そしてKuo氏によれば、スマートフォン売上の減速に伴って、将来の成長性に繋がるワイヤレスイヤホン発売を検討している大手メーカーも増えているとのこと。

その筆頭に挙げられているのがGoogleとアマゾン。前者はAndroidエコシステムの巨大さ、後者は成熟した音声アシスタントAlexaという強みがあり、アップルの主要な競争相手になると予想されています。

Kuo氏の予測は、「両社とも2019年後半にAirPodsに似た製品を発売すると考える」というほどに具体的であり、2つのブランドの合計出荷台数は、同期に1億から2億台に達する見込みとされています。

先日もKuo氏は2019年初頭にワイヤレス充電対応版のAirPodsケースを、2020年初頭には「完全新規設計バージョン」の登場を予測していました。その根拠とされていたのが、世界中で10億人ものiPhoneユーザーのうち、AirPodsを所有している人は5%未満に過ぎないことでした。

こうした「大きな潜在的チャンス」をはらんだ市場は、Googleやアマゾンにとっても魅力なはず。ユーザーの立場からは、ハイテクメーカー同士がしのぎを削り、ワイヤレスイヤホン価格の引き下げと機能の向上が加速することが望ましいかもしれません。