今度の金曜日に年次総会を行うバイエルン・ミュンヘン。だが特にこの日に何かしらの選挙が行われるということはない。ウリ・ヘーネス会長の任期は2019年11月までであるためだ。しかしその一方でバイエルンでは、カール=ハインツ・ルメニゲ代表取締役も含めた、現在の首脳陣のその後任に関する話題が浮上。ちなみにルメニゲ氏の契約もまた、2019年までとなっている。

 以前にヘーネス会長は後任となるべき人物像として、サッカーのみならず財政面、社会面においても高い専門知識を有していることを指摘。ただ特にサッカー面での知識が求められ、加えてバイエルンとしてのバックグラウンドを持っている人物ということになるだろう。その候補としてまずあげられるのが、オリヴァー・カーン氏だ。

 1994年から2008年までバイエルンのゴールの前に立ちはだかり、ブンデス429試合、CL103試合でプレーしてきた49歳は、リーグ優勝8回、チャンピオンズリーグでは1回の優勝を誇り、現在は自ら『ゴールプレイ』という会社を設立。最新鋭のGKトレーニングを実践している他、国営放送ZDFにてTV解説者も務めているところだ。

 ただカーン氏が候補となるのはkickerが得た情報によれば、これまでルメニゲ氏が務めてきた代表取締役のポジションである。ただそもそもの問題として、いったいいつから後任へと引き継がれるのか。現時点で見る限りは、来年中に引き継がれるようにはあまりみられないのだが。

 なお昨年には同じくバイエルンで主将を務めたフィリップ・ラーム氏に対して、スポーツディレクターのポジションを提示するも、断られたということがあった。そして今は同氏は、ドイツサッカー連盟との協力という形で、2024年開催のユーロ・ドイツ大会の開催にむけて従事。バイエルンの後任候補からは名前が外れることになる。