「国民による憲法制定が原点」
![「わが党の半世紀の懸案だった新憲法草案を、条文化した形で初めて公式に発表できたことは大きな喜び」と語る新憲法起草委員長の森喜朗前首相(撮影:吉川忠行)](https://image.news.livedoor.com/newsimage/a/2/a49f2289bf2956c457-m.jpg)
草案は、2005年1月から新憲法起草委で審議され、1次素案、2次素案、最終素案を経て、10月28日に同委と総務会で了承された。
森前首相は草案の概略について、「前文は、現行憲法からまったく書き換えた。基本的人権など3原則はそのまま継承した。9条では、2項で自衛軍保持を規定し、戦力不保持を定めた現行憲法の下で自衛隊が存在するという長年の矛盾を解消した」と説明した。
また、「今後さらに議論と検証を重ね、磨き上げていく努力が必要」と強調。新憲法起草委の前文小委で、国土、自然、文化など日本の国柄を前文に書き込むべきだ、との意見が出ていたことに対して、「各国の憲法と照らし合わせて簡素にした。今後、国民の議論の中で検討すべき課題」と付け加えた。【了】
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