44年前の駐車料金チケット(画像は『WNEP.com 2018年6月29日付「44 Year Old Ticket Paid in Minersville」』のスクリーンショット)

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長年未払いだった駐車料金に罪の意識を感じ、このほど封書でついに支払いを済ませた男性のニュースがアメリカから届いた。警察ではこの男性に感謝の気持ちを表しながらも「みなさんも未払いの駐車料金があるのなら、是非払ってください」と話している。『WNEP.com』『WRGT Fox 45』などが伝えた。

6月末、ペンシルベニア州マイナーズヴィル警察署にミステリアスな一通の封書が届いた。マイケル・クームス警察署長が「カリフォルニアのどこかに住む罪の意識を感じた者より」と宛名が記されたその封書を開けてみると、中から1枚の駐車料金チケットと5ドル(約550円)札、そして送り主が書いたとされるメモが出てきた。

なんとそのチケットは44年前、1974年のものだった。チケット保持者は2ドルの駐車料金を長い間未払いのままでいたことに罪の意識を感じていたようで、メモにはこのように綴られていた。

「親愛なる警察署の皆様。いつも払おうと思いながらこのチケットを40年以上も持っていました。私の住所氏名を明かさないことをどうぞ許してください。リスペクトを込めて。デーブより」

チケットにはオハイオ州のナンバープレートが表記されており、当時は州外のナンバープレートを検索する技術がまだなかった。現在の街中での駐車料金は20ドル(約2,200円)であることを明かしたクームス警察署長は、44年前の罰金が果たして今はいくらになるのかということには触れなかったが、当時の駐車料金の利子を考えたのか男性が5ドル札を送ってきた行為に対して「44年前の駐車料金を払ってくれたこの方に感謝している。送り主を追跡してお礼を言いたい」と話したうえで、「彼のように未払いの駐車料金を抱えている人は是非、払って頂きたい」と述べている。

画像は『WNEP.com 2018年6月29日付「44 Year Old Ticket Paid in Minersville」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)