ダニエル太郎「ほっとした」日本人男子4人目となるツアー優勝の快挙[TEB BNP パリバ イスタンブール・オープン]

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「TEB BNP パリバ イスタンブール・オープン」(トルコ・イスタンブール/4月30日〜5月6日/クレーコート)の最終日、決勝でダニエル太郎(日本/エイブル)とマレク・ジャジリ(チュニジア)が対戦。7-6(4)、6-4のストレートで勝利し、初優勝を成し遂げた。試合時間は2時間22分。

両者は今回が初対戦で、どちらも今回優勝すれば初タイトルとなる試合だった。世界ランキング114位のダニエルに対してジャジリは78位と格上だが、今大会でダニエルは1回戦で102位、2回戦で63位、準々決勝で104位、準決勝で87位といずれも格上の選手を破ってきており、決勝でも格上を撃破しての優勝となった。

第1セットの第9ゲーム、ダニエルはピンチを背負うとサーブ・アンド・ボレーを試みるも失敗し、ブレークを許してしまう。続くジャジリのサービング・フォー・ザ・セットでダニエルはセットポイントを握られながらも追いつくと、最後はネット際でコードボールに上手く反応し、見事ブレークバックに成功し、タイブレークの末に第1セットを先取した。

続く第2セット、ダニエルは第1ゲームでブレークに成功する。第4ゲームでブレークバックされるも、第5ゲームでブレークを果たしてリードを保つ。そしてダニエルのサービング・フォー・ザ・チャンピオンシップとなった第11ゲーム。ダニエルは落ち着いてポイントを重ね、40-15とした。緊張からかここでダブルフォルトを犯すが、最後は長いラリーの末に逆をついたストレートが決まった。これにはジャジリも一歩も動けず、6-4で第2セットを奪って初優勝となった。

勝利したダニエルはATP(男子プロテニス協会)の公式サイトで「とっても嬉しいし、ほっとした。最後の数ゲームは緊張していた」と語った。

日本人男子でツアー優勝を果たしたのは松岡修造さん、錦織圭(日本/日清食品)、杉田祐一(日本/三菱電機)に続いて、史上4人目となる。

テニスデイリー編集部)

※写真はセレモニーでのダニエル太郎
(Photo by Muhammed Enes Yildirim/Anadolu Agency/Getty Images)