中国人の訪日旅行の主な目的がショッピングなどのモノ消費からコト消費へと変わってきていると言われるが、最近の中国人観光客が満足する日本らしさとはどんなことだろうか。中国メディアの今日頭条は27日、「日本でなければ体験できないこと」と題する記事を掲載した。在日中国人による日本らしさが楽しめる体験を紹介している。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国人の訪日旅行の主な目的がショッピングなどのモノ消費からコト消費へと変わってきていると言われるが、最近の中国人観光客が満足する日本らしさとはどんなことだろうか。中国メディアの今日頭条は27日、「日本でなければ体験できないこと」と題する記事を掲載した。在日中国人による日本らしさが楽しめる体験を紹介している。

 記事は、まず「大阪」を勧めている。大阪は中国人受けする土地らしいが、筆者によると土地柄が中国の東北地方に似ていて、日本で最も情熱的で奔放と感じられるあたりが良いそうだ。大阪は食い倒れの街と言われるが、食が豊かなのも魅力的だとしている。また、「青い空ときれいな空気、緑の豊かさ」も「日本でなければ体験できないこと」、つまり、中国では体験できないことだとし、初めて日本に来たときは空気が甘いと感じるほどだと感想を記した。

 また、「多様な異国料理」も日本ならではだとし、「日本は食に寛容な文化だ」と紹介。確かにフランス、イタリア、スペイン、タイ、ベトナム、韓国、中国など、あらゆる国の料理を日本で味わうことができる。もっとも味は日本人の口に合わせてあるものの、「おいしいことに変わりはない」うえ、適正価格だと強く薦めた。

 次に記事は、酔っぱらって寝ている人の「駅員の対応」を称賛。金曜日の夜などは駅で寝てしまう人がいるが、駅員はそのまま寝かせてあげて、始発前に1人1人起こしてあげて電車に乗せてあげることさえすると紹介。中国では全く考えられないことで、「日本のサービスは非常に親切と言わざるを得ない」と感動とともに伝えている。そのほか、普段の日本とは違った様子を体験できる「伝統行事」や中国人共通のあこがれとして「桜」も「日本でなければ体験できないこと」だと強調した。

 異国料理が日本らしいと紹介されているのは意外だが、中国ではなかなか体験できないという意味では良い着眼点と言えそうだ。日本では手ごろな価格でおいしい様々な国の料理が楽しめることを知ってもらうためにも、日本料理だけなくいろいろな食べ物にもチャレンジしてもらいたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)