交通部観光局東部海岸国家風景区管理処提供

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(花蓮 18日 中央社)台湾東部の離島・緑島の周辺海域は海洋生物資源が豊富で、他の離島よりも優れた生物多様性を有する。交通部観光局東部海岸国家風景区管理処は、緑島が持つ観光ポテンシャルに目を付け、自然資源を観光に生かすことで環境保全を目指す「エコツーリズム」の振興に期待を寄せている。

同管理処の洪東濤処長によれば、ここ2年、東部の海域や緑島周辺に対して生態資源のデータ収集を進めており、今年5月には緑島でサンゴのふ化の撮影に成功した。生物の種の数は明らかに増加しているという。サンゴのほかにも特色のある生物の写真を多く撮影しており、今後はデータベースにまとめ、市民や業者に提供する予定。

今年9月には、海外の潜水カメラマンを招き、高い評価を得た。黒潮の暖流により、ダイビング可能な時期が比較的長いため、ダイビングのスポットとして国際的にアピールしていける可能性も秘めている。

今後は緑島の潮間帯について、地元住民や業者と共同でより詳細な調査を進めていきたいと意気込む洪処長。「より多くの人に知ってもらい、一緒に守っていければ」と語った。

(李先鳳/編集:名切千絵)