By Walter

アインシュタインの特殊相対性理論から「この宇宙では光より速く動くことはできない」と考えている人はいるはず。しかし、「私たち人間は光速を超えたスピードを裏庭で簡単に実現できる」として「光速を超える方法」を説明したムービーがYouTubeで公開中です。

How to break the speed of light - YouTube

「宇宙では光よりも速く進むものは存在しない」という形で、アインシュタインの特殊相対性理論を覚えている人も多いかもしれません。しかし、それは間違いです。



アインシュタインはあくまでも「光はすべての基準座標系から同じスピードで移動する」と述べただけであり、これによって導かれるのは「質量を持った物体は光より速く移動できない」ということ。



しかし、これは必ずしも宇宙における速度の限界を示すわけではありません。



光速を超えるには、ひとまず裏庭へ出てみましょう。



そしてレーザーポインターを持って、月に向かって照射するのです。



そしてレーザーポインターを持った手首をクイッとひねり、月に照射したレーザーを左へ振ります。



すると、レーザーの点が月の表面を端から端まで(約350万メートル)移動するスピードは、なんと0.0005秒。



なんとこれは光の速さの20倍ものスピードです。私たちはこうやって、いとも簡単に光速を超えたスピードでレーザーの点を移動させることができます。



「いったいなぜこんなことが可能なのか?光速を超えて移動できるものは存在しないはずなのに?」と考えてしまうと、頭がオーバーヒートしてしまいそうです。ここで視点を変えて、「PCスクリーン上のピクセルは、いったいどれくらいのスピードで動けるのか?」と考えてみます。



答えは簡単、ゼロです。PC上のピクセルは動きません。



しかし、ピクセルを光らせたり消したりといったパターンにより、私たちはPCスクリーン上でピクセルが動いているかのように「視覚的には」感じることができます。私たちは「ピクセルの動くスピードはゼロ」という事実を覆したも同然なのです。



実は、月面上のレーザーポイントで起きている現象も同じこと。



レーザーの粒子は物理法則の通り、きっちりと光の速さで月へ向かっています。月面に映るレーザーポイントの点だけが、光速を超えたスピードで移動しているだけなのです。



「月面上のレーザーポイントが光速を超えて移動した」という現象の中では、「実際に光を超えて動いたもの」など存在しておらず、何一つ物理現象が覆されたわけではありません。視覚情報として観測できる「イメージ」だけが光を超えただけ。残念ながら、私たちは光を超えたスピードでメッセージを送ることはできませんし、テレポートも不可能。



ここまでついてきた人の中には、「いくらレーザーポインターと言えども、月に到着するときには相当な大きさの円に広がってしまっているのでは?」と考えた頭のキレる人もいるはず。



使用するレーザーポインターにもよりますが、地球から照射したレーザーポインターが月面に届くときには、およそ500から5000キロメートルの大きさの円となっているでしょう。



「あなたが照射したレーザーポインターのせいで『月面歩行中の宇宙飛行士が失明してしまった!』という事故は起こりえないので、どうか安心してください」ということでムービーは締めくくられました。