全米優勝スティーブンスがチームに復帰。17年ぶりの優勝を狙うアメリカ、決勝へ弾みをつける[フェドカップ・決勝]

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11日〜12日に控えた女子テニスの国別対抗戦「フェドカップ・決勝」に向けて、ヒザのケガで休養していたスローン・スティーブンス(アメリカ)がチームに復帰。一方の対戦相手ベラルーシは、ビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)が欠場する。これだけでもアメリカにとって有利だ。

今年の「全米オープン」で初のメジャータイトルを獲得したスティーブンスは、足のケガのためにフェドカップ1回戦と2回戦には出場できなかったが、決勝メンバーとして、ココ・バンダウェイ(アメリカ)、シェルビー・ロジャーズ(アメリカ)、アリソン・リスク(アメリカ)とともにプレーすることになった。

現在ランキング13位のスティーブンスは8日の会見で、「試合に戻ってこられて嬉しいし、チームがファイナルまで勝ち残ったのも嬉しい。チームのメンバーになれるのは最高」とコメント。アメリカは2000年の優勝以来、17年ぶりの優勝を狙っている。一方、ベラルーシは初の決勝進出だ。

「フェドカップ」においてのスティーブンスは、2016年の準々決勝以来プレーをしていないが、チーム復帰に関して「問題ない」という。「みんなのことは12、3歳の頃から知っているから、本当に良い友達。仲のいい選手、一緒に楽しめる選手、昔から知っている選手とチームを組むのは簡単なこと」と付け加えた。

スティーブンスは2016年のリオ五輪から2017年の「ウィンブルドン」で復帰するまでの間、左足の疲労骨折の手術を受けた。今年の「全米オープン」での大躍進の優勝以来、その後に出場した4試合はいずれも勝つことができなかった。先日行われた「WTAエリート・トロフィー珠海」では、バーボラ・ストリコバ(チェコ)と対戦したものの、ひざの故障で途中棄権をしていた。

アメリカチームの監督キャシー・リナルディが、もし今回「フェドカップ」のタイトルを手にすることになれば、2000年に17回目の優勝となった当時の監督、ビリー・ジーン・キング以来の女性監督となる。リナルディは「チームを優勝に導いた女性監督として、ビリー・ジーンと名前が並ぶことになれば、たいへんな名誉です。ミンスクへ来る前に、ビリー・ジーンと話したとき、彼女は私に、とても元気が出る言葉をくれました」と語っている。

「フェドカップ・決勝」は、11日、12日にベラルーシ・ミンスクで行われる。

[チーム・アメリカ]
ココ・バンダウェイ
スローン・スティーブンス
シェルビー・ロジャース
アリソン・リスク

[チーム・ベラルーシ]
アリナ・サバレンカ
アリアクサンドラ・サスノビッチ
ベラ・ラプコ
リジア・マロザワ

(C)AP(テニスデイリー編集部)

※写真はアメリカ・チームに復帰し、ミンスクで会見に臨んだスティーブンス
(AP Photo/Sergei Grits)