ツォンガとプイユのフランス人選手による決勝戦[エルステ・バンク・オープン]

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ジョーウィルフリード・ツォンガ(アメリカ)がルカ・プイユ(フランス)との決勝戦で「ATPファイナルズ」出場に最後の望みをかけている、とATPが報じている。

今夜(22時開始予定)の「エルステ・バンク・オープン」の決勝戦は、第8シードで2008年大会の覇者、ツォンガとプイユというフランス人選手同士の対決となった。これは1974年以来の大会史上初のことで、今季のATPワールドツアーでは2度目となる。

過去2回の対戦はツォンガの全勝で、2016年の「モンテカルロ・ロレックス・マスターズ」の第3回戦、今年2月の「オープン13 マルセイユ」の決勝ともにセットカウント6-4、6-4でツォンガが勝利している。
今シーズンのワールドツアーにおけるフランス人選手の優勝は全6回だが、ツォンガが4回、プイユが2回と、この2人が独占している。

ツォンガにとっては今季5度目のATPワールドツアー決勝進出(優勝4回)だが、もし優勝して5個目のタイトルを手にすれば、1991年に1シーズンでシングルスタイトルを6回獲得した記録を持つギー・フォルジェ(フランス)以来の

32歳のツォンガはこれまでに「エルステ・バンク・オープン」の決勝戦を2度戦っており、2011年はフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)を制して優勝、昨年はアンディ・マレー(イギリス)に敗れて準優勝となっている。

ロッテルダム、マルセイユ、アントワープでのタイトル獲得を含め、今季の室内大会でのツォンガの成績は20勝2敗と、ツアー参加選手の中でトップである。
ツォンガが200ポイントを勝ち取って「ATPファイナルズ」出場権獲得レースのポイントを2510まで上げると、現在出場権最終枠の8位に位置するパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)に95ポイント差まで迫ったところでレースポイント集計最終日の日曜日を迎えることとなる。

一方のデル ポトロは「スイス・インドア」の決勝戦に勝利すれば、カレーニョ ブスタを抜いて8位に躍り出ることとなる。

ATPワールドツアー決勝戦進出、通算6回目(優勝3回)となるプイユにとっては自身最多となる今季4回目の決勝戦進出(優勝2回)で、しかも優勝すれば、クレーコートの「ハンガリアン・オープン」、芝コートの「メルセデス・カップ」に続き、今季初の3つのコートサーフェスを制覇した選手となる。

23歳のプイユは今大会、準決勝のカイル・エドマンド(イギリス)との対戦以外は、全試合ストレートセットで勝利している。プイユは今季33勝を上げており、決勝戦に勝利すれば昨年樹立した自己最多の34勝に並ぶことになる。

フランス勢の直接対決はどちらが制するのか。
「ATPファイナルズ」の進出、コートサーフェス制覇の記録、いろいろな思いの詰まった決勝戦は、日本時間の22時に開始予定。

(テニスデイリー編集部)

※写真はATPファイナルズに望みをかけるツォンガ(デビスカップのときのもの)

(Photo by Jean Catuffe/Getty Images)