117歳で亡くなったジャマイカ女性(画像は『Metro 2017年9月16日付「World’s oldest person and last living subject of Queen Victoria dies aged 117」(Picture: Jamaica-gleaner/Sheena Gayle)』のスクリーンショット)

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今年4月15日、イタリアの女性エマ・モラノさんが117歳で死去したことに伴い、ジャマイカ出身のヴァイオレット・ブラウンさんが世界最高齢に認定されていた。しかし9月15日、ヴァイオレットさんが117歳38日で生涯を終えた。これによって鹿児島県喜界島(喜界町)在住の田島ナビさん(117歳)が記録を引き継ぐことになる。『ABC News』など複数のメディアが伝えている。

「アント・ヴィ(ヴィおばさん、Aunt V)」の名で親しまれていたヴァイオレットさんはジャマイカ北西部トレローニー教区で1900年3月10日に生まれ、若い頃は夫とともに農場でサトウキビを育てていた。夫が近隣墓地の管理人になってからはそのアシスタントとして働き、生涯生まれ故郷を離れたことはなかった。97歳の息子ハロルド・フェアウェザーさんと一緒に暮らしており、ここ数年は介護者2人の世話を受けながら自宅で過ごすことが多かったようだ。

4月に世界最高齢に認定され、長生きの秘訣について「何を食べているのかとよく聞かれますが、鶏肉と豚肉以外はなんでも食べますよ。ラム酒は飲みません。それから一生懸命働くことが何よりも大切です」と語っていた。魚と羊肉を好んで食べ、サツマイモ、ジャガイモ、パンノキ(breadfruit)や、マンゴー、オレンジといったフルーツが好きなことも明かしていた。

キリスト教のバプテスト派の信者で「教会で私ができることはなんでもやりました。歌うことが好きで、幼いころから教会に通うことを生きがいとしていました」とも述べていたヴァイオレットさん。彼女は長生きの家系で、母親のエリザベス・ライリーさんは96歳まで生存したという。

ヴァイオレットさんが亡くなったことで、19世紀に誕生した最後の1人となったのが特別養護老人ホーム「喜界園」で暮らす田島ナビさんだ。1900年(明治33年)8月4日生まれで9人の子の母でもあり、先月に117歳の誕生日を迎えたばかりである。

ナビさんは『The Japan Times』のインタビューに「長生きの秘訣は美味しいものを食べること。よく食べしっかり睡眠をとって、時にはリラックスする時間を持つことが必要ですね」と話している。

画像は『Metro 2017年9月16日付「World’s oldest person and last living subject of Queen Victoria dies aged 117」(Picture: Jamaica-gleaner/Sheena Gayle)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)