ルーニー、イングランド代表引退を発表! 打ち立てた記録の数々を英紙が紹介
サウスゲート監督から招集の電話も代表引退を決断 「本当にずっと悩んで考えてきた」
今季、マンチェスター・ユナイテッドからエバートンに移籍したFWウェイン・ルーニーが、イングランド代表からの引退を決断した。
英紙「デイリー・メール」はルーニー自身が寄せた声明を紹介するとともに、代表で打ち立てた記録の数々に触れている。
ルーニーは代表通算119試合53得点を挙げるなど、長年にわたってフットボールの母国のエースの重みを背負ってプレーしてきた。ガレス・サウスゲート監督は9月に控えたロシア・ワールドカップ欧州予選、マルタ戦とスロバキア戦でも招集する予定だったが、ルーニーは、エバートンでのプレーに集中したいとの旨を伝えたという。本人は以下のように声明を発表した。
「今週に入って、サウスゲートが自分に電話をかけてくれて『次の試合のためにイングランド代表で戻ってきてほしい』と行ってきてくれたことは嬉しかった。本当に感謝している。ただこれは本当にずっと悩んで考えてきたことで、自分はサウスゲートに『代表から引退する』と伝えたんだ。それは本当に難しい決断で、家族やエバートンの監督とも話し合った」
さらに、代表での日々を振り返りつつ、今こそが引退のタイミングだと力説する。
「イングランド代表でプレーすることは、いつも自分にとって特別なことだった。自分が選手やキャプテンとして選ばれるたびに特別なものだと思っていたし、自分をサポートしてくれたくれた皆さんに感謝している。ただ自分は今、去る時が来たと感じている」
出場時は71勝、キャプテン担当は22試合
同紙はルーニーがイングランド代表で挙げた功績を以下のようにまとめている。
119試合:フィールドプレーヤーとして最もイングランド代表として出場した選手で、全ての選手を含めてもピーター・シルトンからわずか6試合しか劣っていない。
71勝:ルーニー出場時のイングランド代表の勝利数。29分19敗。
53ゴール:ルーニーのイングランドでのゴール数。
7ゴール:国際大会の決勝トーナメントで奪ったゴール数。そのうち4ゴールは18歳で出場した2004年の欧州選手権で奪ったもの。
22試合:ルーニーがキャプテンを務めた試合数。
17歳:テオ・ウォルコット(アーセナル)に抜かれるまで、2003年2月のオーストラリア戦でのA代表デビューである17歳111日の記録は最年少だった。
代表で経験した監督数とカード数は…
45年間:ルーニーがイングランド代表の通算得点記録を更新するまで、ボビー・チャールトンが同代表の得点記録を持っていた年数。
6人:ルーニーがイングランド代表で経験した監督数。スヴェン・ゴラン・エリクソン、スティーブ・マクラーレン、ファビオ・カペッロ、ロイ・ホジソン、サム・アラーダイス、ガレス・サウスゲート。
12&2:国際Aマッチで12枚のイエローカード、2枚のレッドカードを受けている。
記録で見てもイングランド・サッカー史に残るルーニー。一時代の終わりを感じるコメントとデータとなった。
【了】
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images