槙野を翻弄した“トルコのメッシ” ドルトムントからミランへ、サプライズ移籍が急浮上
ドルトムントMFモルの代理人だったオルカン氏が「イタリアでプレーする」と言及
日本代表MF香川真司が所属するドルトムントのMFエムレ・モルが、ACミランにサプライズ移籍する可能性が急浮上している。
モルの代理人だったムッジ・オルカン氏はトルコメディア「ベイズTV」のインタビューに登場し、自身とモルの間での代理人契約が打ち切りとなったことを明かした。そして、新たな代理人が今季からミランに移籍したトルコ代表MFハカン・チャルハノールと契約しているデミルタス・ベクタス氏になると語り、「エムレはイタリアでプレーすることになるだろう」とコメントしている。
さらに、同局はバルセロナのトルコ代表MFアルダ・トゥランの代理人を務めるアーメト・ブラト氏のコメントとして「ミランへ移籍するだろう」という見通しを報じた。同じイタリアでも、日本代表DF長友佑都が所属するインテルへの移籍が今夏濃厚とされてきたモルだが、ここにきてミラノのライバルクラブであるミラン行きが急浮上している。
ミランは昨季の終盤に中国資本に株式を売却して潤沢なチャイナ・マネーを獲得。チャルハノールやイタリア代表DFレオナルド・ボヌッチ、ポルトガル代表FWアンドレ・シウバを獲得するなど、大補強に打って出ている。
浦和戦、二度にわたって槙野を抜き2得点
モルは先月にプレシーズンマッチで来日して浦和レッズと対戦。日本代表DF槙野智章を二度にわたって鮮やかなドリブルで抜き去って2得点に絡み、日本のサッカーファンにもドリブルのテクニックの高さを存分に見せつけた。
ミランはUEFAヨーロッパリーグのプレーオフ第1戦を6-0で勝利し、本戦への進出が極めて濃厚になっている。過密日程が濃厚になるシーズンに向け、左利きの右ウイングでレギュラーを掴んでいるFWスソのバックアップとして、モルの獲得を目指すのは理に適った補強と言える。
果たして、この代理人変更はミラン移籍への序章なのか。残り10日を切った夏の移籍市場の最終盤で、“トルコのメッシ”の異名を持つ若手ドリブラーが決断を下すのだろうか。
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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images