「君の膵臓をたべたい」初日舞台挨拶

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映画『君の膵臓をたべたい』が28日に公開初日を迎え、W主演の浜辺美波と北村匠海、共演の北川景子、小栗旬、そしてメガホンをとった月川翔監督が都内の劇場で初日舞台挨拶を行った。
住野よるの小説を映画化した本作は、膵臓の病を患う山内桜良(浜辺)が書いていた「共病文庫」(=闘病日記)を、クラスメイトの“僕”(北村)が偶然見つけたことから生まれた、“僕”と桜良の交流を描く青春ドラマ。

舞台挨拶に登壇した浜辺は「さっきから裏で足が震えていて、誰とも喋れないくらい緊張していて、それくらい今日が大切な日だと感じています」と主演作の初日に緊張の面持ち。北村も「主演という立場でここに立つのは初めてなので、緊張していますけど、嬉しい気持ちでいっぱいです」と感慨深げだった。

この日を迎えるまでに日本各地で作品をPRしてきたW主演の2人。総移動距離11,510キロメートル、総取材時間は205時間にのぼり、取材メディアは285媒体を数える。
プロモーション活動を振り返り、浜辺は「数字で見るとすごいなと感じますけど、(作品と)向き合う時間がこれだけ長かったのは嬉しい」と充実感。北村は「取材を受けすぎて、最後のほうは永遠に公開しないんじゃないかという気がしてきていた」と話して笑いを誘いつつ、「僕の中でもこの作品を伝えたいという思いがすごくあったので、これだけ取材のお時間をいただけてよかった」と作品に込めた特別な思いを語った。

そんな若き主演たちの頑張りに、北川は「宣伝したくてもこんなにじっくりやらせていただける機会もないので、2人にとってよい経験になったのでは」と温かい眼差しを向け、小栗も「205時間ってすごいですよ。超キツいと思う。偉い!」と2人を労った。

その後スクリーンにて、2人のPR活動の軌跡を辿る特別映像を上映。
Mr.Childrenが歌う本作の主題歌「himawari」にのせて、2人が飛行機や船などの移動手段を駆使して13都市を回った様子が映し出され、最初は恥ずかしそうに見ていた浜辺も、やがて目に涙を浮かべた。上映後には「その時のキャンペーンで感じたいろんな気持ちを思い出して胸が熱くなりました」と万感の思い。
北村も「すごく長かったようで短かったような、そんな時間だった。僕ら2人だけじゃなくて宣伝のスタッフの方とか、各地のスタッフの方に支えられながらの宣伝活動だったのを思い出しました。いろんな人の力で『君の膵臓をたべたい』という作品の魅力を伝えてこれた」としみじみと振り返った。
2人の膨大な宣伝活動に、当初「僕は絶対やりたくないです」と拒絶反応を示していた小栗も、映像を見た後は「自分のこれからの仕事態度を改めていきたいと強く思う映像でした」と話して会場を笑わせた。

2人には小栗と北川からそれぞれ向日葵の花束が手渡され、最後に浜辺は「撮影中もとても未熟だなと感じる時が多くて、人より不器用なぶん、本当に不安が多くて、監督をはじめスタッフの皆さんが温かく見守ってくださったり支えてくださって感謝の気持ちでいっぱいです。この作品に出会えたことを皆様に感謝しています」と挨拶。
退場時には浜辺と北村がステージの端に残り、観客に向けて約10秒間にわたり深々と一礼して降壇した。

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