“恐怖”をキーワードに名画に隠された謎を読み解く異色の美術展「怖い絵」展
ポール・ドラローシュ 《レディ・ジェーン・グレイの処刑》
1833年 油彩・カンヴァス ロンドン・ナショナル・ギャラリー蔵
(c)The National Gallery, London. Bequeathed by the Second Lord Cheylesmore, 1902
中野京子氏の「怖い絵」シリーズは、ただ絵画を見るだけではなく、モチーフや時代背景などを紐解きながら秘められたエピソードを紹介し、斬新な美術解説書として大きな反響を呼んだ。その第1作の刊行から10周年を記念した本展では、中野氏自らが特別監修を務めている。近世から近代にかけてヨーロッパ各国で描かれた絵画の中から“恐怖”を主題とした油彩画と版画を選び出し、神話 / 怪物 / 異界 / 現実 / 風景 / 歴史といったキーワードに沿って展示。視覚的に怖さが直接伝わるものから、歴史的な背景やシチュエーションを知ることで初めて怖さが発生するものまで、さまざまな約80点の“怖い絵”が紹介される。なお、本展は兵庫会場での会期終了後、10月7日(土)〜12月17日(日)に東京会場(上野の森美術館)でも開催を予定。
■期間:
2017年7月22日(土)〜9月18日(月・祝)
■開催場所:
兵庫県立美術館
兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
■問い合わせ先:
兵庫県立美術館
tel. 078-262-0901
url. http://www.kowaie.com/