「出世する人」が実践している仕事の効率アップ術

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自分の仕事をコントロールでき、働き方についても裁量がある。責任はあるが、それなりに給料ももらえるのでやりがいもある。
「大変そう」というイメージも付きやすい管理職だが、そのメリットは大きい。

ところが、会社員の8割は管理職になれないともいわれる現代。
そんな時代でスピード出世するにはどうしたらいいのか。どんな時間の使い方をすれば出世の道は拓けるのだろうか。

『出世の教科書』(平康慶浩監修、宝島社刊)では、様々な有名企業の人事やその中間管理職者に取材を行い、出世する人の仕事術を解説。さらに、一般の社員にとってわかりにくい「人事評価」について、どうすれば評価が上がり、出世コースに乗れるのか、 同僚よりも早く出世するための時間術、コミュニケーション術、資料術、会議術などを教えるムックである。

■やるべきことを書き出し、仕事の効率をアップ

ただ漠然と仕事をしていたら、時間はあっという間に過ぎてしまう。
そのため、時間を有効的に使うには、ちょっとした工夫が大切だ。

やるべきことが多く、何から手をつければいいのかわからないときは、やるべきことを書き出す。思いつくことを書きならべ、それらに関する仕事を挙げていく。そして、リストの中から最初に手をつけるものを決め、すぐに実行に移すのだ。

人間の脳は、形のないものを具体的に把握するのが苦手な構造になっているという。しかし、書き出すことでしなければいけないことが明らかになり、見通しがつけられるようになると著者は指摘する。

仕事をリストアップしたら、緊急度・優先度の高い仕事がある場合はそれを優先しよう。それ以外ならば、簡単なものから手をつける。仕事を完了させればリズムが出てきて、その勢いで他の仕事にも取り組むことができるはずだ。

■自分の集中タイムを効率的に作り出すには?

もう一つ、「集中」について本書から取り上げよう。

人間の集中力には限界がある。効率的に仕事を進めても、同じことを続けていると「飽き」が生じてしまうのだ。
人間がひとつの作業で持続できる集中力は1時間程度と言われる。だから、1時間経ったら別の仕事に取り組むなどの工夫が必要だ。

一般的には午前11時と午後4時の2時間前後がもっとも集中力が高まりやすいといわれるが、生活リズムにもよるだろう。まずは、自分がどの時間帯に集中できるのかを把握し、それに合わせた仕事の組み立てるといい。



勤続年数で出世できるとは限らない時代に、どうやって出世できるだけの実力を身に着けるか。
出世のチャンスを逃さないためにも、時間の使い方や仕事の効率化、コミュニケーションのとり方など、普段から意識的に取り組むことが大切だ。

(新刊JP編集部)

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