ソフトバンク・東浜巨【写真:荒川祐史】

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東浜が中5日でカード頭登板へ、「意識せず自然体で入れたら」

 23日、ソフトバンクの東浜巨がロッテとの3連戦の初戦に中5日で先発する。背中を痛めた千賀滉大が先発を回避したために巡ってきたカード頭の登板。東浜は「そこは意識せずにやってきたことを出すだけ。自然体で入れたらそれが一番」と平常心での投球を目指す。

 東浜は、ここまで7試合に登板して4勝1敗。4月9日の西武戦で黒星を喫して以来、自身4連勝中だ。中5日の登板は今季初となるが、16日の試合で千賀が緊急降板した直後から「こうなることを予想して心の準備はしていた」という。

 ロッテ戦は7回無失点で今季初白星を挙げた4月19日以来となるが「1か月経っているのでまったく別ものとして考えて」対戦に備える。「相手も調子よくなっているが、目の前の打者一人ひとりに全力で投げることに変わりはない」と、いつもの“決め台詞”を口にした。

 22日の投手練習の際に「千賀から謝られた」という東浜。「1年戦っていればこういうこともある。辛いのは千賀本人なので、ボクらがしっかりカバーできればいい」と、年下の右腕を思いやった。

守護神サファテ不在、「今いるメンバーが1つになってやれたら」

 また23日からはサファテが家族の見舞いのために一時帰国し、守護神不在での戦いとなる。東浜は「9回にサファテがいるという安心感は大きい」としながらも「1週間いなくなるが、今いるメンバーが1つになってやれたら」と語る。

「長いイニングを投げたいというのはもちろんあるが、(イニングを)計算してというのはまだまだ(できない)。とにかく初回から全力でいく」

 敵地で連敗して3位・西武に2ゲーム差と迫られた。連敗を止めると同時に、まずはカードの初戦をしっかり取ること。東浜の5勝目は、チームにとっても大きな意味をもつ勝利となるはずだ。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura