【ファスティングマイスターが伝授】酵素ドリンクを選ぶポイント5つ
「体も心もスッキリする！」と最近特に人気が高まっているファスティングですが、その際に飲むいわゆる“酵素ドリンク”をどう選べばいいのかわからないという声もよく聞かれます。
今回は管理栄養士でありファスティングマイスターの資格も持つ筆者が、自身の経験を踏まえておすすめしたいファスティングに最適な酵素ドリンクの選び方をご紹介したいと思います。
1：酵素原液100%であること酵素ドリンクはさまざまな種類の野草、野菜、果物のエキスを発酵熟成して作られた飲み物。食物酵素の働きによって栄養素が細かく分解されているため、断食中に飲んでも胃腸を休めたまま栄養を取り入れることが可能になります。
しかし、中にはコスト削減のためか砂糖液で薄めて販売されているものも存在します。大手通販サイトの人気ランキングに入っているような商品でも、こういうものは少なくありません。ストイックにいきたい人は、原材料のところをチェックし、“果糖ぶどう糖液糖”などの表示があるものは選ばない方がいいかもしれません。
2：食品添加物が不使用であることファスティングの目的の一つが、普段何気なくとっている食品添加物などをデトックスすること。それなのに、出しているそばからドリンクで添加物を入れてしまっては元も子もありませんよね。
酵素ドリンクとして売られているものでも人工甘味料や保存料など、普段でも避けたい添加物が使われている場合がありますので、添加物不使用のものを選ぶといいでしょう。
3：原料が無農薬であること先ほど触れたように、酵素ドリンクの原材料には野菜や果物が使われています。皮ごと使えるこれらの原材料に農薬がかかっていたとしたら、それも一緒に摂取してしまうことになってしまいます。
農薬を使っているところは、もちろんそのことを書きません。逆に無農薬の材料を使っている商品はその旨が明記してあることがほとんど。つまり、無農薬表記のないものは疑ってかかるべし、ということです。
4：最低でも1年は発酵させてあること酵素ドリンクにとって発酵熟成はとても大事な工程です。名前こそ“酵素”ドリンクですが、日本の法律上、出荷されるまでに加熱殺菌が行われるので、正直なところ、酵素自体の効果を最大限期待することはできないかもしれません。しかし発酵期間にきちんと酵素が働き、栄養素が細かく分解されていることが大事なのです。
ところが、コストを優先する企業は発酵の時間を短くするため、まだ栄養素の粒が大きいまま売られているものがあります。発酵期間は長ければいいというものではありませんが、最低でも一年は発酵させているドリンクが望ましいと筆者は考えています。
5：ファスティングによい成分が入っていることファスティング中はしっかりと栄養をとることによって、最大限の効果を得ることができます。せっかくお金と時間をかけてファスティングするのですから、バッチリ結果も出したいですよね。
そのためにはいくつか必要な栄養素があります。たとえば、体内の酵素がしっかりと仕事をするために必要なミネラルであるマグネシウム。体脂肪の燃焼に不可欠な成分、L-カルニチン。断食中に新しく作られる細胞の材料として必要になるMSMなどの普段はあまり耳慣れない成分です。
ファスティング用に特化して作られたドリンクにはこういった成分がきちんと計算されて入っているので、成分表示にそれらの記載があるかをチェックしてみてください。
いかがでしたか？ 今回はファスティング中の栄養補給に必要な酵素ドリンクの選び方についてご紹介しました。筆者もいろいろな商品を調べてみましたが、商品の質と価格はある程度比例します（高ければ高いほどよいというわけではありませんが）。
「パッケージがオシャレだから」「有名人が宣伝しているから」というイメージだけでなく、見極めるべきポイントをしっかりとチェックして、あなたにピッタリのドリンクを探してみてくださいね。
【画像】
※ Luna Vandoorne / shutterstock
【筆者略歴】
圓尾和紀
“日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。TVや雑誌の出演、講演、執筆、カウンセリングなどで活動中。「カラダヨロコブログ」は月間アクセス20万以上。著書“一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方”が2017年4月24日に発売予定。
