東京の声とシンクロするTOKYO FMの番組「シンクロのシティ」。ボイス収集隊が東京の街に繰り出し、様々な人々に声をかけ、1つのテーマについてその人の意見や思いを聞き出します。その声を聴き、リスナーと共に考えるのはパーソナリティの堀内貴之。3月23日のテーマは「私がロードバイクに乗る理由」でした。

最近、東京の主要幹線道路の左側に「自転車レーン」のペイントを見かけることが多くなりました。2020 年の東京オリンピックに、海外からの来訪者も含め自転車レーンに乗って回遊しながら東京全体を楽しんでもらうためだそうです。東京の道路では自転車と車が並走するのはなかなか難しいという部分もありながら、今ロードバイクやマウンテンバイクに乗る人はどんどん増えています。今回は「私がロードバイクに乗る理由」と題して、東京の自転車乗りの人々にお話を伺いました。



「ロードバイクに乗る理由」教えてください!

◆二重橋でキャッチした35歳の男性

「ずっとマラソンやっていて、今度はトライアスロンをやろうかな〜と思って自転車を買ったんですけど、自転車が面白すぎて泳ぎもせず、走りもせず自転車しか乗らなくなりました(笑)。

(お兄さんの自転車どんな感じですか?)

GIANT(ジャイアント)ってメーカーで自転車の中ではけっこう有名です。妻の許可をもらうのがなかなか大変で、比較的安めのモデルを買ったんです(笑)。子どもの頃、ミニ四駆とかにハマッた世代なのでパーツを替えるのが楽しみになってきて、いかに色を合わせるかとか軽量化とか、回転のいいものにしたりとかオブジェとしても楽しんでいますね。今この車体で残っているのはフレームって呼ばれるメインの骨の部分しかなくて、車輪も替わってるし、ギアも、ハンドルも、サドルも替わっているので原形を留めていないです(笑)。ロードバイクは高い人は車輪だけで20万とか80万とか費やしたりと、好きじゃない人たちには信じられない世界ですよ。完成車で100万超えてますし。

(最長どこまで行ったことがありますか?)

自宅から熱海まで行きました。自宅は北区なんですけど距離的には120キロ! でも乗る人は1日で200キロ超えとかやる人いるので(笑)。

(奥さんは何て言ってます?)

妻は理解があるんで、ストレス発散になるんならいいよって感じですね! 妻の許可は、家庭持ちの自転車乗りが最初にあたるハードルですね(笑)。

(そうなんですね。またパーツ買うのもねぇ。笑)

基本オープンには買ってますけど値段は言ってませんね(笑)。一緒に出来たらいいんですけど」

◆二重橋でキャッチした28歳の男性

「元々は通勤の為に乗り始めたんですけど、そこから楽しくなってきて皆と一緒に走っていたらハマッてしまいました! 通勤は都内で家から20キロくらいの所に行っています。最近はレースにも出ていますし、イベントにも出ているので輪が広がっています!

(めちゃくちゃハマりましたね!)

最初はこんなにハマるなんて思ってなかったんですけど、健康にもいいので続けています! これは台湾のMERIDA(メリダ)ってメーカーでプロチームのレプリカになります。

(ロードバイクの良さって?)

やっぱり自分の脚でどんどん進んでいくので、例えば車とかバイクではこの感覚は味わえないと思います。

(普通の自転車とも違います?)

全然違いますね! 何より姿勢が違うので地面に近くて単純にスピード感があります。風を斬る感覚だとか、達成感もあります!

(何か不便なこととかないんですか??)

やっぱり道路であったり、車道であったり今どこ走っていいのかが曖昧なんですよね。本当は車道なんですけど、それが車にも人にも伝わっていなくて事故に遭いそうになったりもしているんです。そこが何とかなればなぁと思いますね!」

◆代々木八幡でキャッチした28歳の男性

「ぼくは自分の体に合わせてオーダーした、世界に1台だけのバイクに乗ってます。僕の体格と乗り方を伝えて、お任せした感じです。自分の分身みたいに、乗っていて楽しいバイクになりました。自分のフレームのカラーは、すごいこだわって塗ってもらったんで、パーツうんぬんよりは、見た目ですかね。

(おいくらでしょう?)

僕のは、4、50はしてるかもしれないです。オーダーさせてもらったから、そのくらいの金額はしょうがないなって。

(一番気持ちいいのは?)

普段行ってないところの景色とか見れると楽しいなって思いますね。機会があって、名古屋で乗ることができたんだけど、その時は山の中走って信号とか関係ないところで走れたからすごい楽しかったです。一人で登り坂登るのは好きです。何も考えずに汗だけかいて登り坂登るのは好きですよ。地元に『いろは坂』があるから、登りに行くんですけど。なんにも考えずに、自分だけの時間で乗れるのがたのしいですかね」

日光市の「いろは坂」を走るロードレース愛好者が今、増えているのだそうです。

◆北参道の自転車アパレルショップ「Rapha」で働く36歳の女性

「私はコーヒーや風景が好きなのでいろんな風景の写真が撮りたくて自転車に乗ってます。歩いていける距離はあまりなくて、車で入れないところもあるのでそれを唯一叶えるのが自転車です。

(女性が簡単に乗れますか?)

女性はダイエットにも向いている有酸素運動なのでスリムな方のほうが多いです。私は学生時代からスポーツをやっていたのできつくなかったです。男性の割合のほうが多いですが、最近は女性の自転車乗る方も増えてきたので、同じ趣味を持っている方も増えて走りやすい環境になってきたと思います。

(今まで一番の絶景は?)

私は出身が九州なので一番の絶景は大分の湯布院。福岡から大分まで行ったり、輪行するにもちょうどいい距離。大分市内から湯布院まででも、30キロくらいなので一番いい距離かな。大自然のなかで乗ってるっていうのが一番楽しみで。ストレスの社会の中で、自転車にのってる時が一番ストレスを感じない。関東に来てから、電車に乗るのがすごく嫌だったんですけど自転車で通勤していると気持ちいい感じで今日も1日がんばろう!って思えるので。もともとスポーツが好きだったので6年間続けてこれたかなと思います。足がよぼよぼになるまで乗ってみたいです」

◆二重橋でキャッチした47歳の男性

「乗りはじめたのが2003年くらいで、その頃テレビとかでツール・ド・フランスをやっていて、マルコ・パンターニって選手に憧れて乗りたいと思いました!

(普通の自転車と違うポイントは?)

速く遠くまで行ける! 山まで登れる! 最高は諏訪市まで。長野県の。

(けっこう距離ありますね! 杉並から最終地点が長野)

甲州街道と中山道が交差する場所があるんですよ! 唯一直角に曲がるところ! 帰りは輪行してきたんですけどね。大体200キロくらいです。

(走っている時どんな事考えているんですか?)

走るとですね、頭の中に音楽が巡ってきたりとか不思議な高揚感が出てくるんですよ。一定の単純運動をしていると。

(これ、今Bianchiのエメラルドグリーンの車体はほぼ完成系ですか?)

ほぼそうですね。これね、チェレステっていう色なんですよ。ミラノの空の色、イタリアの女王様の瞳の色らしいです。Bianchi=チェレステ!! ブランドによってコーポレートカラーがあるんですよ。

(でもちょっと心配ですね、イタズラされたりとか盗難って事も聞くので)

そうですね、だからあまり離れないですね、街乗りはしないです。あとは、自転車スタンドが入っているカフェがあるんですよ、目の前で止めて見ながらお茶を飲めるところ。そこを使ったりしていますね! 今、都内は社会実験でサイクリングロードとまではいかないですけど、道の両端に自転車通っていいよって線が出来ているんですよね! チラホラと大きい道路には出来ています」

またメールにはこんな意見も。

「ロードバイクデビューして1年。次第にロードバイクにときめいていき、お高いモデルを購入しちゃいました。でも色々知識がついて感じるのはパーツやウェアなど高いモデルを持たないと引け目を感じてしまったり、筋肉や脚の使い方をしっかりしなきゃとか、この趣味の同調圧力みたいなものを感じております。自転車乗って楽しければ別にロードだろうがママチャリだろうが電動だろうが何でもいいと思うし、安いモデルだからって下に見ることない。満開の桜並木の下を走ればこだわりなんてどうでも良くて、なんでも等しく心地良いと思いますよ」

【溢れる自転車愛がすごい! ロードバイク愛好家たち】

堀内貴之は「自転車はダイレクトに季節を感じますから、それがいいですよね。満員電車の窮屈な空間から抜け出して、あの解放感と爽快感。街の声の中で“自分の分身みたいに乗ってて楽しいバイクになりました”というのがすごく心に残って。ちょっとずついじって、自分の分身のようになっていって、コイツとどこまでも行ってみようかな!と思うその気分が、最高なんですよね」とコメント。

こだわり派はその深みにハマってしまうロードバイク。これからやってくる気持ちよい季節、相棒と一緒に色々な場所に出かける人も多いのでしょうね。

<番組概要>

番組名:「シンクロのシティ」

放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50

パーソナリティ:堀内貴之、MIO

番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/



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聴取期限 2017年3月31日 AM 4:59 まで

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