放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。

3月19日の放送では、ビームス創造研究所シニアクリエイティブディレクターの南馬越一義さんをゲストに迎えました。セレクトショップのカリスマバイヤーから現職の南馬越さんに、現在の活動を伺いました。



高須:ビームス創造研究所シニアクリエイティブディレクターとは、何をされているのですか?

南馬越:うちの社長の方針なんですけど、モノだけではなくて今までビームスで培ってきたソフト、センスを服以外で応用してビジネスにつなげるというものですね。プロデュースやコラボなど、“ビームスのセンスを売る”ということで、企業や自治体との仕事が多いです。

高須:今まで取り組まれたもので、「これ、楽しかったな〜」というものはあります?

南馬越:いっぱいありますよ。すごく大変だったのは、くまモンの全盛期にくまモンのマグカップを熊本で作ろうという企画があったんです。それはカップにプリントするのではなくて、立体的に浮き出るものだったんです。熊本の天草って磁器の石が出る所なんですね。それで天草に行って焼き物のおじさんに「こういうのを作りたいんだ」って言ったら、「そんなの売れるわけない」とか「型が作れない」とか、ガンガン言われたんです。それで東京に戻って、3Dプリンターで型を作ったんです。

高須:作ったんですか!? すごい!

南馬越:型の原型を作ったんです。結構、かわいいものができたんですよ。そしたらそのおじさんも気に入ってくれて。「うちでも売っていいか?」って言われて、「どうぞどうぞ」って話で。基本、地方の職人さんと作ったものは、イベント以降は職人さんが独自に売っていいことにしてるんですよ。

高須:職人さんが売ったお金は、ビームスに入るんですか?

南馬越:いや、それはもらってないですね。単純なビジネスというより、地域に還元したいという気持ちもありますので。宮崎県日向市では、今、サーフィンで町おこしをしようとしているんです。そのキャラクターのヒューくんを、オーストラリアのイラストレーターに描いてもらったんですけど、そのグッズを僕たちがプロデュースして作っています。

高須:プロデュースって何をするんですか?

南馬越:ヒューくんのイラストをマグカップやハンカチ、Tシャツにしようと決めて、デザイナーや工場に言って作ってもらっていますね。それを今月末から販売します。

高須:すごいな〜。今は、地方の古き良きものを発掘して広めるのが楽しい感じですか?

南馬越:それもありますけど、本当にやりたいことは、そこに名産品が無ければ作っちゃいたいんです。

高須:僕、『東京23クマ』ってやりたいんですよ。木彫りの熊があるじゃないですか。鮭をくわえてるヤツですね。あれは、北海道だから鮭をくわえているけど、東京23区のキャラクターをダラーっと噛んだらどうかな〜と思って。例えば渋谷区ならハチ公とかね。

南馬越:ハチ公ですか(笑)。

高須:母犬が子犬を噛むような感じね。ほかにも文京区なら、巨人軍の選手をくわえてみよかとか(笑)。

南馬越:巨人軍の了承がとれたら最高ですね(笑)。

高須:これ、面白そうでしょ?

南馬越:面白そうだし、ビームスで出来るかもしれませんね。バイヤーに言っておきます!

高須:やった! 言ってみるもんですね(笑)。

【番組情報】

タイトル:空想メディア

放送日時:毎週日曜 25:00〜25:29

MC:高須光聖、中村亜裕美

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