東京に住む人たちの声を聴きながら、パーソナリティの堀内貴之が今を切り取るテーマをリスナーと共に考えていくラジオプログラム、TOKYO FM「シンクロのシティ」。番組内のコーナー「東京地元めし」では「東京にある隠れた名店」をご紹介しています。といっても単なる名店ではありません。ここでご紹介するのはリスナーのみなさんが推薦してくれた「自分が通っているイチオシのお店」。レポーターの安竜うららが味わいのある名店に伺い、美味しいだけじゃない人気の秘密を探ります。



今回伺ったのは、亀有駅北口から徒歩3分の場所にある、居酒屋「ハッピー」。



リスナーの方からこんな推薦メッセージを頂きました。

「亀有駅にあるハッピーという居酒屋が素晴らしいです。その日に仕入れた海鮮しか出さないこだわりなのに、安い! ゴツゴツした料理たち、なんだか酒が止まりません。最後に名物ハッピー汁で〆ですが、まるで海辺でその辺の海鮮物を鍋にそのままぶっ込んで食べているかのような大胆さ。必見です」(ラジオネーム:転職ちゃーんすさん)

かなり年季の入った大衆居酒屋という出で立ちの「ハッピー」。下町・亀有の雰囲気にもピッタリのお店です。中に入ると10席ほどのカウンター。そこにはビックリ!な大きさのツブ貝がドドンと置いてあります。ハッピー名物のひとつでもある「つぶ貝煮」。そう、ここは海鮮物に定評があるお店なんです。



常連さんも多く、中には30年通い続けているという方も。お話を聞いてみると……

「昔は週3で通っていたよ。今は週1くらい。ボトルキープは息子の名前でしてる。息子もね、ここにはすごいお世話になったんだよ」

と、親子二代で通っているお客さんもいらっしゃるよう。



こちらがハッピーで働く皆さん。1代目の大将(左)と、奥さま(右)。そして真ん中が、2代目の「けんちゃん」。息子さんです。家族で切り盛りするお店だからこそ、お手頃な値段で良いものを提供できるのですね。このお店で一番の目玉は「ハッピー汁」と呼ばれる、毛ガニが丸ごと入っているお鍋。ものすごいボリュームで、まさにハッピーになれること間違いナシ!

今回は常連の「原さん」と、大将の「古山さん」に、安竜うららがお話を伺いました。

うらら:原さん ! 今ハッピー汁が来ましたけど、これ、すごい大きさです!

原:ははは。ギャル曽根さんにならないとね! 毛ガニが真ん中にあるからねぇ。

うらら:他に、何が入っているんでしょう?

古山:クエの頭とブリ! 前の日の残った刺身を捨てるわけにいかないからこれに使ってるんだよ。カニも冷凍のカニじゃないんですよ。高い時は1個1万円分くらいする時あるよ。でも他に使い道無いから。

うらら: ハッピーの海鮮物はほとんど天然ものなんですよね。

古山:今はホタテだけ養殖だね。これから北海道からくればホタテも天然で、全部天然になるね! ハッピー汁も、好きな人はこしておじやにするよ。

うらら:やりたい! やりたいけど……もうハッピー汁でお腹がいっぱいで食べられないです〜(笑)!

古山: ひとりじゃちょっとねぇ(笑)! 今度仲間連れてきてよ!

うらら:はい、ぜひ! ハッピーは創業32年ということですが、亀有の町をずっと見てきてどうですか? 本当にたくさんのお客様がいらっしゃってますけど。

古山:ハッピー汁のおかげかなぁ。毎日たくさん出るからね。あんまり儲けようとすると来ませんからね、人は。あとはせがれに頑張ってもらうしかないですね。

うらら:ハッピーはずっと続いて行きますね、原さん!

原:ハハハ、そうだね! 孫がいるから頑張ると思うよ!

古山:そうそう、孫が2人いるからね、孫のために頑張るよ(笑)!

秘密のメニューとして「スッポン汁」もあるというハッピー。とにかくこのお値段でこの新鮮な海鮮物は、なかなか食べられません。良いお店というのは、「ハッピー」という店名のように何事もシンプルなのかもしれませんね。

食べきれないほどの海鮮鍋「ハッピー汁」に舌鼓。

亀有の「ハッピー」、東京地元めしに、認定です!

【ハッピー】

住所:東京都葛飾区亀有5-28-6

TEL:03-3620-6654

営業時間:16:30〜23:00

定休日:日曜日・祝日





安竜うらら(女優・レポーター)

<番組概要>

番組名:「シンクロのシティ」

放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50

パーソナリティ:堀内貴之、MIO

番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/city/