芸術性は高いけど…(画像は村主さんの写真集「月光」)

写真拡大

フィギュアスケート選手・村主章枝(すぐり・ふみえ)さんが発売した、自身初となるフルヌード写真集がネットで「酷評」されている。

発売からおよそ2週間で、Amazonの商品ページが「炎上」。「フルヌード」をうたうわりにはヌード写真が少ない、背景が暗い、と厳しい批判であふれた。

乳首は衣装から透けているだけ

2017年2月15日発売された写真集『月光』(講談社、税込3780円)。タイトルは、村主さんの代表的なプログラム曲であるベートーヴェンの「月光」から取った。東京・三宅島の広大な自然に村主さんの均整のとれた体が溶け込んだ、芸術性の高い作品だ。

元有名スケーターのヌード写真ということもあり、発売前から注目度は高かった。16年12月19日発売の「週刊現代」(17年1月7日号)では写真集の一部が先行公開され、予約段階で重版が決まっている。

そして、発売後の売れ行きも好調だったのだが...。17年2月28日夕現在、Amazonの商品ページに寄せられた全33件のレビュー中、実に13件が星1つだ。いずれも、

「4000円は高すぎる」
「即売りにいきます」
「金返せ」

と手厳しい。

批判のワケは、ずばり露出度の少なさ。今回、記者も都内の書店で写真集を入手し、ページをめくってみた。確かに、ネットユーザーの指摘通り、どのカットも露出が少ない。乳首は衣装から透けさせている一方、ヘアーは出していない。

反対に、芸術性の高いカットは多く、手足の伸びや豊かな表情はスケーター時代を彷彿とさせる。

大胆な露出を期待していたのに――。ネットユーザーの不満はこういうところに起因しているらしい。

「もともと脱ぐっていう企画ではなくて...」

村主さんは16年12月20日のブログで、撮影前に2か月半かけて身体を絞り込んだと明かすと同時に、

「フリープログラム用に編曲した4分の『月光』を波打ち際で流し、楽曲に合わせてスケートと同じ演技をした」

と撮影時の裏話を明かしている。

そして、17年2月13日の出版記念会見ではこう語っている。

「もともと脱ぐっていう企画ではなくて、いろんなものに挑戦して撮ってみようというなかの一つに脱ぐことがあった」
「気持ち悪いものにはしたくなかった。大自然の中で撮られたので(自然を)邪魔したくなかった。女性から見ても、美しいと思える写真を撮った」

こうした発言から推測する限り、どうやら「フルヌード」写真集は「脱ぐ」にフォーカスした作品ではなさそうだ

16年12月6日未明放送の番組「あの天才のその後...今を追跡してみました」(テレビ東京系)に出演し、「年収は普通のOLさんより少ない」と語っていた村主さん。

ネットユーザーのリクエストに応じ、露出度の高い「第2弾」を発売する、という流れになるのか。