フリーで逆転Vを目指す本郷理華(東邦スポーツランド)【写真:Getty Images】

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坂本の欠場で単独出場でトップと0.32点差、フリーで逆転Vへ

 冬季アジア大会は23日、フィギュアスケート女子のショートプログラム(SP)が真駒内公園屋内競技場で行われ、本郷理華(邦和スポーツランド)は60.98点で2位。坂本花織(神戸クラブ)の欠場により、日本勢唯一の出場となった20歳は25日にフリーで逆転Vを狙う。

 この日、一番の大歓声に送られ、本郷は銀盤を舞った。2つ目のコンビネーションジャンプで1度転倒。「転倒してしまったことが一番、悔しい。焦って飛び急いでしまった。いい演技だったかというと考えないといけない」と自己評価は厳しかったが、それ以外はしっかりとまとめた。

 四大陸選手権では10位と精彩を欠いた。「ショートプログラムでビビって失敗してしまった。反省を生かして思い切ってやろう」と挑んだ今大会。「ジャンプの失敗以外はやるべきことができた。四大陸よりも思い切って滑ることができた」と掲げた目標を一つクリアし、収穫も口にした。

 今大会は股関節疲労骨折の宮原知子(関大)に代わり、出場予定だった坂本がインフルエンザで前日22日に欠場が決まった。「日本人が一人になってさみしいと思ったけど、花織ちゃんの分も頑張ってチームジャパンとしていい成績を残したい」と意気込んだ。

 四大陸選手権では17歳の新星・三原舞依(神戸ポートアイランドク)が200点超えで優勝。宮原に次ぐ次世代のエース候補が誕生し、平昌五輪へ向けた競争は激しくなる。

 25日のフリーでは首位のチェ・ダビン(韓国)をわずか0.32点差で追い、逆転は十分可能。「日本での国際大会は初めてでどんな感じかと思っていたけど、声援が大きくてうれしかったし、力になった。フリーでは納得できる演技がしたい」と表情を引き締めた。