ナポリベルギー代表FWドリース・メルテンスが、中国からのオファーを断っていたと明かした。提示額に驚愕したようだが、中国での生活を想像できなかったという。ベルギー『nieuwsbald.be』でのコメントを、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』や『calciomercato.com』が伝えた。

チャイナマネーはこの冬のマーケットでも“爆買い”を続けた。オスカルやカルロス・テベスの超高額サラリーは世界で話題となり、元ブラジル代表のアレシャンドレ・パトや、メルテンスのベルギー代表の同僚であるアクセル・ヴィツェルも中国へと向かっている。先日も、ユヴェントスからエルナネスが中国スーパーリーグ参戦を決めたばかりだ。

メルテンスは今季のセリエAで得点王争いに加わるほどゴールを量産。ゴンサロ・イグアインをユーヴェに引き抜かれ、アルカディウシュ・ミリクが負傷離脱したナポリの攻撃陣をけん引してきた。当然、中国のクラブもメルテンスに注目していたようで、実際にオファーを出したクラブもあるという。メルテンスによると、その額は天文学的だったようだ。


「彼らの提示額は本当にすごかった。1日考えたよ。最後には断ったけどね。一つだけ言えるのは、ああいう金額にノーと言うのは本当に難しいということ。子供たちや、なんなら孫たちの将来ですら保証できるんだから」

では、それだけの金額にも応じなかった理由はどこにあるのだろうか。異文化への恐れ、ではないようだ。メルテンスはアジアの文化に興味があるという。だが、サッカーとは別の経験を望んでいるそうだ。

中国人たちに囲まれる自分を想像してみた。僕はアジアの文化を知りたいと思っている。アジアは僕の希望リストのトップにあるほどだ。でも、サッカーとは違う経験をしたいという意味でね」


加えて、中国での生活ぶりにメルテンスは懸念があったようだ。

「情報を集めて、妻と検討してみたよ。中国にいた人の話も聞いた。中国はスモッグがすごいんだ。健康な生活ができないと感じるらしい。食べ物も問題になっていたんじゃないかな」

なお、メルテンスは10日のセリエA第24節ジェノア戦でもチームの2点目をアシストし、2-0の勝利に貢献している。