HAL作業支援用(腰タイプ)(成田空港の発表資料より)

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 成田空港は20日、24日より航空会社の旅客手荷物ハンドリング業務にて、受託手荷物の持ち上げ・移動の動作を支援する最先端の装着型作業支援ロボットを試験導入し、空港従業員の負担軽減策として効果検証を行うと発表した。

 今回試験されるのは、サイバーダイン社が開発したHAL作業支援用(腰タイプ)とよばるロボスーツ。全日本空輸および日本航空と協力して、重労働の多い旅客手荷物ハンドリング業務を行うスタッフが装着し、腰への負担軽減や生産性向上の効果を検証する。

 スーツは、人が体を動かすときに脳から筋肉に送られる生体電位信号を読み取り、その信号のとおり、つまり脳が考えた通りに動く。効果として、物を持ち上げたり、動かすなどの重労働で腰部や椎間板にかかる負荷を低減する。バッテリー駆動のため、使用場所に制限を受けることはない。約45分の充電で約3時間稼動し、バッテリーの交換も可能。サイズはコンパクトで、重量も3kgと軽量のため、女性でも取り付けが可能。

 実施期間は2017年1月24日〜2月18日、実施場所は第1ターミナルANAチェックインカウンターおよびバゲージクレームエリア、第2ターミナルJALチェックインカウンターおよびバゲージクレームエリア。