寝かしつけストレスに悩むママへ。なかなか寝ない子ども、どうすべき?
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首都圏を中心に12の保育園を持つ社会福祉法人あすみ福祉会(茶々保育園グループ)の創始者で保育のプロフェッショナルの迫田圭子さんが、寝かしつけのお悩みをアドバイスします。
【お悩み】「フルタイムで働いているので、寝かしつける時間が遅くなりがち。「早く早く」の連発です」
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小さい子どもを持つワーママなら、似たような状況にお悩みの方が多くいらっしゃることでしょう。そんなとき、どうすればよいのでしょうか。迫田圭子先生にうかがいました。
【回答】「親のあせりは子どもに伝わる。甘えたい気持ちをまずは満たそう」(迫田圭子さん)
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大忙しの毎日ですね。お疲れ様です。こんなに大変なのに「子どもの生活リズムを整えたい」「寝る前に絵本を読みたい」と思う真面目なママの姿勢、立派だと思います。
でも、不思議なものですね。子どもには親のあせる気持ちが全部伝わってしまうんです。「早く寝て欲しい」と思えば思うほど、その緊張感が子どもを穏やかな眠りから引き戻してしまいます。実は、保育園でも同じです。「早くお昼寝させて、次はミーティング!」と思うと、子どもはなかなか寝ないものです。おそるべし!
眠るという行為は、とてもデリケートなものです。ゆったりした気持ちの中でしか、眠りは訪れません。しかも、夜6~7時まで保育園で待っていた子どもにとっては、ようやく訪れたママと2人に貴重な時間。眠りたくないと思う気持ちもわかってください。
絵本にかかわらず、子どもとの時間を少しだけ楽しんでみてはいかがでしょう。子どもと今日のできごとを話してみたり、電気を消してママがぎゅーっとしてあげたり、その日の子どもの様子に合わせて、寝る前にすることを変えてみるのもいいですね。
絵本を読んだあとに、電気を消して「絵本に出てきた◯◯くんってさ、なんで泣いたのかな?」というおしゃべりをするのもおすすめです。登場人物の気持ちになってみたり、続きを考えてみたり。言葉はゆっくり、トーンは低めに。そうするとだんだん眠くなってくるはずです。
ちなみに、「子どもを寝かしてから家事しよう」と思うと、やっぱり子どもは寝ません。ママもいっしょに寝てしまうのが、いちばんの作戦かもしれませんよ。
「早く早く」と子どもに言うのではなく、まずは自分が焦らないこと。そして子どもの気持ちを理解することで、寝かしつけによるストレスが軽減し、疲れが減るかもしれません。ぜひ、実践してみてはいかがでしょうか。
【迫田圭子先生プロフィール】
首都圏を中心に12の保育園を持つ社会福祉法人あすみ福祉会(茶々保育園グループ)の創始者。1979年に埼玉県入間市に茶々保育園を設立して以来、40年近く保育にかかわるとともに、立正大学教授として保育者養成に携わる。3人の孫を持つおばあちゃまでもあります。
★迫田圭子先生が創始者である社会福祉法人あすみ福祉会(茶々保育園グループ)の茶々保育園で実際に行われているしつけのメソッドを紹介する『「自分でできる子」が育つ 茶々式しつけメソッド』(主婦の友社刊)より
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