「女性と子供がどのように扱われているかがその社会を測る物差しになる」という言葉は忘れられません

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全世界が注目した今回のアメリカ大統領選挙は共和党のトランプ氏に軍配。現地では早くも「次期大統領にミシェル・オバマを」という声も報じられている。

タレントでエッセイストの小島慶子が、世間の気になる話題に独自の視点で斬り込む!

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ファーストレディとして、夫バラク・オバマ氏の8年の大統領任期中も高い人気を誇ったミシェル・オバマさん。今回のアメリカ大統領選挙でも、民主党のクリントン候補の応援演説での、差別に反対する力強いメッセージが多くの人の共感を呼び、結局、一番好感度を上げたのはミシェルさんだったのではという評も聞かれます。

私も大統領選の終盤には、大統領夫人としてでも応援演説でもない、ミシェル・オバマ候補の選挙演説がいつか聞きたいものだと思うようになりました。

と思ったら、早速アメリカのSNSでは2020年にはミシェルさんに出馬してほしいという声が高まっているようです。トーク番組などのメディアで目にする姿はユーモアにあふれ、聡明で誠実な人柄を感じさせます。そんな彼女が大統領選の演説で語った「女性と子供がどのように扱われているかがその社会を測る物差しになる」という言葉は忘れられません。

その直後に、世界経済フォーラムの男女平等(ジェンダー・ギャップ)指数ランキングで、日本が先進国中で最低レベルの111位という順位が発表されたのは、あまりにも残念な結果でした。

●小島慶子(Kojima Keiko)

タレント、エッセイスト。すでにかなり話題となりましたが、まだ見ていない人は是非、ネットで「ミシェル・オバマ大統領夫人 カープール・カラオケ」で検索を。車内で熱唱する彼女にくぎづけです