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 様々なスキャンダルや騒動で揺れているジャニーズ事務所だが、事務所の幹部候補として滝沢秀明(34)の名前が挙がっているという。

 滝沢といえば、90年代のジャニーズJr.の中心として、その存在を広く知らしめた。その後も2004年にミュージカル『DEAR BOYS』では最年少座長に就任。さらに翌年、大河ドラマ『義経』(NHK)でも、当時最年少として主役に抜擢されている。またグループとしては、共にジャニーズJr.の人気を牽引してきた今井翼(35)とタッキー&翼を結成。現在まで16枚のシングルをリリースしている。

 ここ数年は舞台をメインに活動しており、全盛期と比較するとテレビで姿を見る機会は大きく減った。しかし、今年の夏ドラマ『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)では、7年ぶりに民放連続ドラマに出演しファンを沸かせた。

 滝沢はデビューから一貫して、ジャニー喜多川社長(85)の秘蔵っ子として大切に育てられてきた。とはいえ、甘やかされて育てられたわけではなく、早くから経験の場を与えられてきたようだ。滝沢は14〜15歳の段階で、ジャニー社長から命を受け、100名を越える先輩と後輩の中でJr.のリーダーをつとめてきた。滝沢の背中を見て育ってきた後輩には、山下智久(31)や生田斗真(32)がいる。滝沢の指導方法もジャニー社長仕込みのもので、こうしたことから滝沢を「小さいジャニーさん」と呼ぶ声も多いようだ。

 そんな異名を持つ滝沢だが、実際に将来自身が「ジャニーさん」となる可能性も高いという。

■将来新たにタッキー派・キムタク派が誕生?

「滝沢は、ジャニー社長だけでなく後輩からの人望も厚い。上席になることに対して、異論を唱える人はいないでしょう。ジャニーズといえば、嵐やHey! Say! JUMPなど、藤島ジュリー景子副社長(50)率いるジュリー派のグループが勢いを見せています。そんな中で滝沢は、中立的な位置にある“ジャニー派”に居るのでこうした風当たりも少ないのです」(芸能記者)

 ちなみにジャニー派にはほかにも、Kinki KidsやV6が該当する。前出記者いわく、年頭からのSMAP騒動でSMAPの元マネージャー・I氏が率いた派閥は空中分解しているという。

 そして、それに乗じてジュリー副社長は、自身の派閥下にあるグループを大プッシュしているようだ。しかしジャニー派である滝沢は、こういった煽りを受けない上に、メリー喜多川副社長(89)からの庇護もあるという。滝沢は今年『週刊文春』(文藝春秋)のインタビューにて、「(ジャニーズ事務所に)感謝するのは当たり前。それがわからなったらアホでしょう」とコメントしている。ジャニーズに対する忠誠心が強いのは明らかだ。

「ジャニーズは今年SMAP騒動をはじめ、Hey! Say! JUMPのメンバーによる熱愛スキャンダルなどで、芸能ニュースを騒がせました。そのため事務所としても、こうした状況の中で全体を律するタレントが必要だと考えているのでしょう。そういった中で、滝沢の存在は非常に重要になっていると思われます」(前出・記者)

 ジャニー社長は高齢による引退が囁かれいる。こうした中で、新たなジャニー社長の存在が必要になってくる。事務所への忠誠を誓った滝沢が、先輩達を追い越しそのポジションに上る可能性も高いのだ。

 また、事務所への忠誠を誓ったSMAPの木村拓哉(43)も、上席のポジションにくることがありえる。将来的には、タッキー派とキムタク派に分かれる可能性があるかもしれない。

文・橘カイト(たちばな・かいと)※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。