北海道の釣具店では金属バットが売っているらしい。もちろんそれは北海道日本ハムファイターズの応援グッズではなく、釣り用具として真面目に使うもの。これについて本州の人からはTwitterなどで驚きの声が上がっている。

鮭を殺すためのバット


Twitterユーザーの@_nao_michi_さんは、北海道の出張中に立ち寄った釣具点で驚きの品物を発見した。なんと金属バットだ。使い道が気になり「なんでバットが売ってるんですか?」と店員に尋ねたところ「釣ったシャケをこれで殴って殺す」との返事がきたとか。「………流石北海道」と驚くツイートが瞬く間に拡散。Twitter上では「それホント?」と疑問の声があがった。

だが北海道在住らしき人からは「本当です」「釣ったら素早く〆ないと美味しくなくなっちゃうから脳みそぶっ叩いて即死させるんだワン」「え、道外に売ってないんですか? 俺はトンカチで済ませましたが、道外の方はどうするんでしょう」と、この景色は“当たり前”だとの声が多く寄せられた。

ちなみにこういったモノのことを「サーモンバット」や「魚たたき棒」と言うらしく、北海道では古くからこの伝統が継がれてきたとか。石狩市の公式ホームページでは「この棒はたんにサケ・マスを殺すという目的だけでなく、サケ・マスの霊を彼らの世界に送り、再びこの世に再生し豊漁をもたらすことを願う儀礼的な意味をもっているものです」と説明されている。

進化し続ける「サーモンバット」


「サーモンバット」は、一般的には釣った後に暴れることからアキアジに対してよく使われるそうだ。他にも「メタルキラー」というアキアジを仕留める道具も販売されている。

今回のツイートには「さすが北海道。スケールがちげえや」「試される大地は違うなぁ」と驚く声や、「ヒグマ用かと思いました」「ああ、だから釣り好きの友人の車にバットがあったのか。てっきり獣と戦うためのものかと」と、勘違いが解けた人もいる。