「岩下の新生姜ミュージアム」公式サイトより

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ネット時代のご時世。大真面目に制作したものが、ネットではなぜかネタ扱いされ、あらぬ方向で大注目を受けてしまうことがある。栃木県栃木市にある「岩下の新生姜ミュージアム」で販売されていた「岩下の新生姜ペンライト」もその一つ。だが商品が「悪用」されたことを受けて販売終了となった。

「卑猥」と注目されたペンライト


岩下食品の社長で、「岩下の新生姜ミュージアム」館長の岩下和了さんが10月11日にTwitterで「岩下オンラインショップ、新生姜ミュージアム、ミュージアム公式ショップin秋葉原での『岩下の新生姜ペンライト』の販売は、昨日をもって終了しました」と人気商品の販売終了を発表した。




「新生姜ペンライト」は、新生姜を模したオブジェに棒をくっつけただけの超シンプルなペンライト。ネットで「大人のおもちゃにしか見えない」「卑猥すぎるwww」と大きな話題を呼び人気だった。

岩下社長はそういった反響について、狙ったものではないとしながらも「面白がって頂き、楽しんで頂けるなら、それだけでもありがたいことだと、その盛り上がりを『歓迎』しました。一度世に出したものに対する認知は、受け手に委ねられているのであり、こうして楽しむのもありなのだと、勉強になったほどでした」とツイート。

だが最近になって、女性アイドルへの嫌がらせ目的で使用されていることを知ったという。「よくよく考えてみれば、そもそも、卑猥と印象づいてしまったものが悪意を持って取り扱われる事案は今後も起こりうると判断できます」と、販売終了に至ったようだ。

一連のツイートによると、使用場所の制限や注意喚起も考えたが、そもそも岩下社長は「新生姜ペンライト」を卑猥だとは思っていないという。だが「不快と思われる場所では使わないで頂きたい」とお願いするなら、「その可能性を排除しなければならないような代物を販売していること自体が問われるのも当然」として、次のように投稿した。

「『これは生姜ですよ!』と恐らくは正当な申し開きをするのでなく、それがなんであれ、そのもの自体を不愉快に感じる方々の声に耳を傾け、販売を終了し、既にご購入頂いて今世に出ている数だけにする方向に考えを改めました」

これには「時代が変わったというか、なんかなあと思う部分もあったり」「岩下社長が下した苦渋の決断に、経営者として素晴らしいだけでなく、人間としても素晴らしい人であることを再認識した」など、様々な意見が噴出している。