あまり知られていないかもしれないが、10月19日は「名字の日」だった。これは、1870年9月19日に明治政府が「平民名字許可令」を発布したことによるものだ。その5年後の75年2月、今度は名字を義務化する法令が出されている。当時の市民たちは、さぞや「どんな名字を名乗ろうか」と思いを巡らせたことだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 あまり知られていないかもしれないが、10月19日は「名字の日」だった。これは、1870年9月19日に明治政府が「平民名字許可令」を発布したことによるものだ。その5年後の75年2月、今度は名字を義務化する法令が出されている。当時の市民たちは、さぞや「どんな名字を名乗ろうか」と思いを巡らせたことだろう。

 中国メディア・青網は5日、日本人に多い名字を紹介するとともに、中国人になじみのある名字が実は「ランク外」であることを伝える記事を掲載した。中国人に良く知られながらも、実際はそんなに多くない名字とは、一体何だろうか。

 それは「亀田」だ。記事は、日本人で多い名字は何かと聞かれた際に「多くの人が『亀田だ』と思うかもしれない」と紹介。その理由について、「なんといってもどの抗日神ドラマでも、丸々太った、蛮勇で無謀なひげ面の、最後的に横死する『亀田』が登場するからだ」と説明した。

 そのうえで、ドラマに出てくる「悪い日本人」が「亀田」ばかりなのは、制作者の悪ふざけ的な部分が多く、実際に日本人の名字で亀田姓が多いわけではなく、むしろ少ない部類に入ると解説している。そして、日本に多く存在する2大名字は佐藤と鈴木であるとし、高橋、田中、渡辺、伊藤、山本、中村、小林、星野がこれに続くトップ10なのであると伝えた。

 日本全国の名字ランキングを発表している「名字由来net」を参照すると、記事が示した「日本の名字トップ10」のうち9つまでは若干順位の違いがあるものの、「正解」である。しかし、10位だったのは星野ではなく加藤。星野は149位とトップ10には遠く及ばなかった。因みに亀田姓は573位と、さらに下の順位だった。なぜ星野が出てきたかについては、よく分からない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)