蔡英文総統との関係疎遠に?  李登輝氏は否定/台湾

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(高雄 3日 中央社)李登輝元総統は3日、一部メディアが蔡英文総統との関係の変化を指摘したことについて、事実関係を否定した。李氏は、台湾は多くの問題に面しているとし、「私に頼ると言っても、私はそんなに多くのことに気を配ることはできない」と述べた。

李氏は同日、曽文恵夫人を伴い、中山大学(高雄市)に設置された「李登輝政府研究センター」の開幕式に出席。その際、報道陣からの質問に答えた。

一部メディアは先月下旬、李登輝基金会が台北市内で開催した慈善食事会に蔡総統が欠席した上に、花さえも贈られていなかったと報道。2人の関係の微妙な変化を指摘していた。

李氏は、蔡総統が出席せず、花も贈らなかったことは気にしていないと説明。総統になったからには、何をすべきかは自分の考えがあると理解を示した。また、台湾が抱える多くの問題については、新政権は新たな方法で解決していくべきだと述べた。

ここ数カ月、台湾が国際社会において中国大陸からの圧力を受けていることに対しては、台湾人は覚悟が必要で、政府は台湾を正常化させるために努力しなければならないと語った。

(王淑芬/編集:名切千絵)