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今年の夏、あなたはいくつかき氷を食べましたか?
夏になると多くの人が食べるかき氷の中でも人気なのが青色のシロップ「ブルーハワイ」。他の色のシロップは果物の名前が付けられていますが、青色のみなぜブルーハワイという名前がついたのか、一般社団法人日本かき氷協会に問い合わせてみました。

戦後のハワイへのあこがれ


日本かき氷協会の担当者によると、青色のシロップ全てをブルーハワイと呼ぶわけではなく、実は日本でブルーハワイ味として取り扱っているのは数社のみ。他社では「ブルー」と色のまま呼んでいるところもあるそうです。もともと冷蔵庫が存在していなかった時代には一般家庭で保存することが困難だった氷ですが、戦後の経済的発展に伴い氷を家庭でも保存することが可能となり、同時にシロップの販売も一般家庭向けにされるようになったそうです。
さて、そんなかき氷の歴史のなかでなぜ「ブルーハワイ」という名前がついたのでしょうか。実はこれは販売元のメーカーによっても様々で、由来が異なるといいます。例えばハワイの海や空の色を例えて名付けたという説や、同名のカクテルになぞらえて名付けられているという説もあります。ただハワイの海や空の色をイメージしているのは共通しており、まだ身近ではなかった遠い南国への思いが込められているということでした。
今でこそ現代人は気軽にハワイにも行けるようになりましたが、「ブルーハワイ」には当時ハワイに行くことも難しかった日本人のハワイに対する希望が詰まっているのかもしれません。

(ポンコつっこ)