NASA Space Placeよりキャプチャ

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毎朝のテレビなどでおなじみの星座占い。自分の星座を知らないという人はほとんどいないだろうが、NASAの発表によって星座が変更になるというデマがネット上で広がり、混乱する人が続出しているようだ。

NASAが12星座を否定?


ことの発端は、教育向けサイト「Space Place」でNASAが「占星術は科学ではなく、占星術で使用されている黄道十二星座からはへびつかい座が除外されている」という記事を発表したこと。天文学的にはへびつかい座も含めた13星座が正しいそうだ。




この記事を海外メディアなどが広めたため、「NASAが12星座占いを否定」「11月29日から12月16日生まれの人はへびつかい座になる」という説が一気に拡散。しかもそれに合わせて、他の星座の日付も変わるというのだ。

しかし、NASAのこの記事はあくまで「天文学」の上での話であって「占星術」とは関係のない話。9月21日にはNASAが「NASAが星座を変えたって? いや、わたしたちは計算上の話をしただけです」とTwitterで公式に否定する事態に。海外メディアの取材に対しても明確に否定の声明を出しているよう。

日本でも誤報が拡大する事態に


海外メディアはそこで訂正記事を出して終息を迎えたようなのだが、日本では少し遅れて誤報の方から拡散されてしまい、「まじかよへびつかい座になっちゃったよ…」「獅子座にチェンジしました!」とネットユーザーも悲喜こもごもの反応を見せる。

そもそも占星術では、星座の間の太陽の通り道にある星座を「黄道12星座」としている。太陽の通り道にはへびつかい座も存在するのだが、12カ月のカレンダーとずれが生じるために、へびつかい座が除外されてしまったそう。1995年にイギリスの天文学者がこれを引き合いに出して「13星座占い」を提唱して以来、13星座説を支持する人も一部存在するようだ。

占星術に関しては誰が決定するということでもないので、12星座、13星座ともにどちらが間違い、正解ということも言えないが、少なくともNASAが12星座での占いを否定したというのは明確な間違いのようだ。