かなり、朝が弱いです。最近の目覚まし時計の多くは「スヌーズ機能」が付いているし、もちろんその辺は承知しているので、一度目の目覚ましは意図的にスルーしてしまう記者。まずはアラームを消し、「二回目のアラームで起きよう」とそこから二度寝するのはもはや毎朝のルーティンです。それどころか、三度寝に突入することさえある。困ったものですね……。

両足で踏む体勢になれば、目覚めもスッキリに……?


はっきり言って、自分でも打つ手なしだと思っていました。しかし、探せばあるもんです。今までとは止め方が明らかに違う目覚まし時計を発見したのです。サンコー株式会社が発売している『ニドネン』(税込4,980円)は、こんなルックスです。


こんなでも、目覚まし時計。マットなのに。一体全体、これは何なのか!?

では、ご説明しましょう。何度も言うように、手の届く範囲にある目覚まし時計(もしくはスマホ)だとスヌーズ機能を悪用して二度寝三度寝してしまいます。でも、この“マット型目覚まし時計”にそれは通用しない。


『ニドネン』の目覚ましを止めるには、まずムクッと起き上がる必要があります。そしてベッドから足を出し、『ニドネン』を踏みつける。マットのほぼ全体が“アラームSTOPボタン”になっており、約5秒間踏み続けてやっとアラームが鳴り止みます。しかも、片足じゃダメ。両足でギュッと踏み続けて、初めて許してくれる。
「アラームが鳴ったら、“手を伸ばす”ではなく“起き上がる”必要があるので、否が応でも体は布団から出ることになります。“起き上がる”&“踏む”を習慣づけることで、睡眠慣性が打破されます。こうして“脱スヌーズ”が果たされます」(担当者)

これ、おそらく自分はイラつくと思うんです。「もっと寝たかったのに、起こすんじゃないよ!」的な気持ちで。……イヤイヤ。その時間に起きる必要があるから、昨晩はこの時間に目覚ましをセットしたんだろうが! 二度寝させないということは、正しい道に導かれているわけであります。
「どうしても二度寝三度寝してしまうような方に使っていただきたい目覚まし時計です。あと、起床時に意識的に起き上がる&踏むことで必然的に体を動かしているので、スッキリと目を覚ましたい方にもオススメです」(担当者)
スヌーズ機能を使った寝たり起きたりの繰り返しは、睡眠慣性(目覚めても眠りが続いているような状態)の原因の一つと言われているそう。う〜ん、身に覚えがあります……。

踏まないと、いつまでもうるせえ!


そんな記者が、遂に『ニドネン』を取り寄せました!


この“マット型目覚まし時計”で、二度寝三度寝がルーティンの私が今度こそはシャキッとした寝覚めを目指します。

実物を触ってみると、想像以上に優しい手触り。


表面のビロード(ベルベット)生地になっており、だからやわらかで滑らかな感触があるのです。また、内部には踏むと軽く跡が付くくらいの低反発スポンジが入っている模様。



2つの要素が、マットの踏み心地を気持ちの良いものにしてくれます。

さて、そろそろお眠の時間が来たようです。翌朝の起きたい時間をセットして……


私は寝ます。おやすみなさい。


…………ふわぁ、朝か? ……朝だ。……でも、眠い。手を伸ばしても、アラームは鳴り止まない。……あぁ、そうか。踏まなきゃいけないんだ。……片足乗せてもダメ……。そうか、両足じゃなきゃ止まらないんだっけ……。起きて、両足を乗せて。……ふぅ、アラームが止まった。……あ〜あ、起きちゃった。もう、いいよ。ここまで来たら、二度寝しなくていい。いいかげん、仕事の準備します。

こんな流れで、狙い通りに朝目覚めることのできた記者。やればできるというか、やらざるを得なかったというか。アラームの音もうるせぇし!(いい意味で)


「当社にも、同様のお声が寄せられています。『今までは無意識にアラームを止めて二度寝してしまっていたが、これは体を意識的に起こさないといけないので目が覚める』という反響が一番多いです」(担当者)

念のため言っておきますが、商品名の由来はわかりますよね? 「二度寝はしない!」→「二度寝で寝ん!」→「二度寝ん!」→「ニドネン」です。
(寺西ジャジューカ)