『君の名は。』公式サイトより。

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『秒速5センチメートル』などで知られる新海誠監督の新作『君の名は。』が8月26日に公開され、大ヒットを記録中。しかしそんななか、煽り文句が大量に追加されたポスターが発見され、「デザインがひどい」とTwitterなどで話題になっている。

煽り文句満載のポスター


Twitterに投稿されたポスターには、「初めて映画館で拍手した!――30代女性」「トリハダ立ちっぱなし!――10代男性」「もっともっと泣いて、ずっとこの世界に浸っていたい――10代女性」など、青や赤、時に太字とフォントも様々、さらには横書きも縦書きも入り混じった煽り文句が掲載されている。もともとはタイトルの下に青空が広がり、そのさらに下に主人公の2人が立つという構図だったこのポスターだが、タイトルと主人公の間のスペースがすっかりこれらのコメントで埋め尽くされている。

新海誠といえば美しい背景作画が魅力の監督だけに、ネットでは「なんでわざわざ良さを消しに行ってるん?」と文字がここまでたくさん入ることに嫌悪感を覚えている人も多いが、さらにはその文句の安っぽさにも反感を抱く人が続出。「観客満足度、驚異の99.8%!」「ぐわぁー! すごすぎる」など、そこに書かれているのはなんだかどこかで聞いたことのあるような宣伝文句ばかり。これにはファンたちも「ドンキかよ」「99.8パーはどこからでてきたんですかね?」と反応している。観客に「泣きました」「感動しました」と言わせる映画のテレビCMでよくある光景を連想する人も。

日本のポスターはセンスが悪い!?


これまでも、洋画のポスターが日本版になる時に「分かりやすくなりすぎている」「ダサくなる」という批判は数多く寄せられていた。最近ではTwitter上で「♯女性映画が日本に来るとこうなる」というハッシュタグも流行したほど。
とはいえ、まさか新海誠作品のポスターまでこの魔の手にかかってしまうとは想像もしていなかった人が多く、「え、これクソコラじゃないの!?」と素人のいたずらなのではと疑うツイートもあった。だが興行収入100億円超える大ヒットとなった『君の名は。』をさらに多くの人に見てもらうには、こうしたゴテゴテとした大衆的デザインにするほかなかったのではという意見も出ている。