「ゆるキャラ」とは「ゆるいマスコットキャラクター」のことを指しますが、「ゆるい」だけでは済ませられないゆるキャラを発見してしまいました。

今、鳥取にこんなゆるキャラがいるそうです。


可愛いでしょ? この子の名前は「あさみこちゃん」。彼女、なんと「日本で初めての大麻草をアピールするゆるキャラ」を自称しているのです。

「日本で初めての大麻草をアピールするゆるキャラ」を自称する妖精


「あさみこちゃん」は、鳥取県智頭町の企業「八十八や」が発信するキャラクターだそう。同社のホームページを見ると、彼女のプロフィール情報が明かされていました。

分類:妖精
誕生日:2013年5月2日(約60年ぶりに栽培が始まった日)
住まい:鳥取県智頭町の麻畑
好きな食べ物:麻味噌を具にしたおにぎり
好きな漫画:よのあさ
特技: 疲れている人を癒すこと
自慢: 日本で初めての大麻草をアピールする「ゆるキャラ」
口癖: 麻って知ってる? 
将来の夢:日本全国を麻畑でいっぱいにすること

かなりインパクト大なパーソナリティのようですが、単に話題性を狙ったものなのか? それとも、深い真意が隠されているのか? 同社にその辺りを伺ってみたいと思います!

ここ一カ月の間に、記者も大麻を口にしていた


お答えいただいたのは、「八十八や」代表取締役の上野敏彦さんです。
「大麻と言うと『精神酩酊作用を持つ悪いもの』というイメージを持たれがちですが、当社が扱っているのは“産業用大麻”です」(上野さん)

例えば神社でお祓いをしてもらう際、“バサッ、バサッ!”と振ってもらう神聖な道具があるじゃないですか? あの棒(?)の先端についている繊維は、大麻でできているそうです。弓道の弦の素材も大麻だし、栃木で生産されている“日光下駄”の鼻緒も大麻でできているとのこと。太鼓の鼓をぐるりと囲む黒いピンを取ると、内側には大麻の繊維が施されているらしいです。
「他にもあります。例えば、横綱の化粧まわしの白い皮を剥がすと内側は大麻の繊維でできていますよ。しかも、大麻のまわしを締められるのは横綱のみです。あと記者さんも、ここ一カ月の間に大麻を食べているはずです。七味唐辛子の中に入っている一番大きな丸い粒は、じつは大麻の実なんです」(上野さん)
えーっ、マジですか!? 知らなかった……。

同社の事業内容は「産業用大麻の栽培並びに加工品の製造及び販売」など。


国内では大麻の葉と花の商品化が法律で禁じられており、種と茎(オガラ)と茎の周りの繊維から製造したヘンプ商品などを取り扱っているそうです。

約60年ぶりに大麻栽培が再開された状況をマンガ化


大麻が意外に身近な存在であるということは、初めて知りました。そして「あさみこちゃん」もゆるキャラだけに、身近な存在に感じられます。
「どうしても麻薬を連想されがちな大麻なので、ゆるキャラを発信して皆様への間口を広げたいと考えました」(上野さん)

では、改めて「あさみこちゃん」のプロフィールを再確認しましょう。誕生日の項目を見ると「2013年5月2日(約60年ぶりに栽培が始まった日)」と記されています。これは、同社が智頭町で大麻栽培を始めた日付。
そもそも、なぜ上野さんは大麻栽培に取り組むようになったのか? そこから説明していきましょう。

それまでは群馬の山奥で農場に関わっていた上野さん。しかし、東日本大震災のせいで農場が放射線汚染に脅かされてしまいます。
家族での避難を決意し、自然育児系雑誌の情報を頼りに鳥取県の智頭町へ移住するご一家。同地では自給自足の生活を想定していましたが、かつて大麻栽培に関わっていたお年寄り(88歳)に「私らも昔はここで大麻を作り、そこから生活に必要なものとして利用しとった」と教えてもらう。こうして、上野さんは大麻栽培に関わることを決意しました。かつて、智頭町は麻の製造を大きな産業としていたそうです。
「昔の大麻の取り扱われ方を知っているご高齢の方は、大麻に対する偏見が全く無いんです」(上野さん)

その後、上野さんは大麻に関する知識がほぼ無かった智頭町長にプレゼンを決行。そして、理解を得ることに成功! 栽培の許可証もおり、約60年ぶりに智頭町での大麻栽培が再開されたのです。



たしかに60年ぶりのブランクは大きい。この状況に関しては、マンガ