社員食堂(社食)といえば、社員しか使えない閉鎖された食堂というイメージがありますが、最近は一般の人も利用できるものも増えてきました。

その中でも、農林水産省の社食が開放されて一般人でも使えるって知っていましたか? しかも、あの「農林水産省」ですから、食材にはこだわりがあり、しかも美味しいという評判の食堂なんです。そして、なんと「クジラ」が食べられるとか……。クジラなんて、小学校の給食以来食べてないです(年齢がバレる…)

久しぶりにクジラを食べてみたい! ということで、農林水産省の社食に行ってみることにしました。

農林水産省の社食「手しごとや 咲くら 」に潜入!


地下鉄霞ヶ関の駅から徒歩5分程度歩くと、農林水産省が見えてきます。この辺りは政府機関が多いためか、とても静か……。お目当ての社食があるのは「中央合同庁舎第1号館 北別館」というところ。この中にある「手しごとや 咲くら 」という社食が目的です。11時半の開店ですが、余裕を持って11時20分に到着しました。



しかし、本当にここで正しいんだろうか?と不安になる入口…。入るか入らないか躊躇しているところで、入口にいる警備の方にここで間違い無いか確認をすることに。すると

「ここで間違い無いですよ。でも、開店まで10分あるので、消費者の部屋というところでアンケートに答えると、高級な箸がもらえるのでそこで時間潰してみてください」

と丁寧なお答え。警備の方の仰る通りに、「消費者の部屋」の展示を見つつ、アンケートに答えて素敵なお箸をいただきました。



外に出ると、先客がちらほら。私以外に4名ほどいました。どの方も外部の方のよう。



秋なのでサンマが美味しいようです。



「国産食材を使用したお料理で皆様をお迎えいたしております」と書いてありますね。さすが農林水産省なので、国産の食材を出来るだけ使うようにしているようです。

ぶらぶらと待っているうちに、開店時間になりました。この時点で10名ほどの待ちに。さっそく中に入ります。私の目的はクジラの竜田揚げを使ったカレーです。言われた通りにカレーのレーンに並びます。



光ってて見えにくいですが、「イワシ鯨の竜田揚げカレー 800円」です。メニューには食料自給率なんて表記があります。さすがですね。このカレーは食料自給率は47%だとか。



丼などの一品モノ以外にも、自分で主菜や小鉢などを選べる定食もあります。こちらにもイワシクジラの竜田揚げのメニューはあるようです。かなり種類は豊富な様子。こっちも気になる…。こちらを目的にしている方も多いようです。今旬の食材が揃っていますから、いいですよね。

なつかしのイワシクジラの竜田揚げに舌鼓!





しばらく待っていると、カレーが用意されました。



小鉢と何か飲み物も。食堂の方に何なのか聞くと、「チャイ」との答え。カレーだからチャイなのかしら?と思いつつ、社食にチャイとか珍しいですよね!



カレーはこんな感じの盛り付け。カレーは具材はほとんどなく、さらっとした感じ。



イワシクジラの竜田揚げは3個乗っかっています。ああ、懐かしいビジュアルです!



福神漬けの代わりに玉ねぎのピクルスが添えられていました。

早速いただきます! まずは小学生以来のクジラから。



食べてみると、とっても柔らかい! フォークで切れるくらい柔らかくて驚きです。筆者が小学生の時に食べたクジラは固かったイメージがありましたが、こんなに柔らかいとは。でも、あのクジラの濃厚な味は変わらずでした。とても美味しい。



カレーはタマネギの甘みがしっかり感じられる、欧風カレー。タマネギなどはすっかり溶けてしまって見えませんが、味はしっかりしています。辛くなくて食べやすいカレーです。ちょっと懐かしさを感じるかも。



懐かしいクジラと、昔ながらのカレーの組み合わせがとても美味しくいただけました。他のお客さんの定食メニューを見ていると、とても美味しそうだったので、また来てみたいと思いました。

農林水産省の社食は、見た目ほどハードルは高くないので、皆様の是非おためしください。平日のみの営業なのでお気をつけくださいね。

手しごとや 咲くら
住所:東京都千代田区霞が関1-2-1 農林水産省 北別館 1F
営業時間:11:30〜14:30/18:00〜19:00
定休日:土曜・日曜・祝日及び閉庁日(12月29日〜1月3日)は休み

(西門香央里)