かつての日本では、がむしゃらに働くことが美徳とされていた時代もあったが、日本人は働きすぎが問題視されるほど真面目で勤勉だと言えるだろう。この日本人の勤勉さや社会性の高さは子どものころから培われていると言えそうだ。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 かつての日本では、がむしゃらに働くことが美徳とされていた時代もあったが、日本人は働きすぎが問題視されるほど真面目で勤勉だと言えるだろう。この日本人の勤勉さや社会性の高さは子どものころから培われていると言えそうだ。

 中国では、日本の学校教育がいかに素晴らしいかがよく話題になる。授業のカリキュラムはもとより、自主性を重んじる社会教育が中国とは大きく異なっており、見習うべきだと主張する中国人は少なくない。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、長野県のある小学校を紹介し、日本の教育がいかに素晴らしいかについて伝える記事を掲載している。日本中のどこにでもありそうな小学校が注目されたのは、児童が畑を耕し、とれた野菜を給食に使っていることだという。そのうえ児童自ら給食を配膳していることも、中国人にとっては驚きのようだ。

 記事は、午前の授業が終わると、子どもたちは慣れた様子で昼食の準備を着々と進めると紹介。まず手を洗い、白いかっぽう着と帽子、マスクをつけ、配膳担当の児童は、保健委員の児童から病気やけがの有無を確認されたうえで、手を消毒してクラス分の食事を取りに行く。

 配膳が終わると全員で給食当番にお礼を言ってから食事が始まり、食後は牛乳パックを開いて洗浄し、当番の児童は皿の後片付けもしてようやく終わりとなると、一連の流れを紹介した。児童自ら給食を配膳するという仕組みは日本の公立小学校を中心に日本全国で行われていることであり、日本人からすれば特に驚くべきことではない。

 だが、競争が激しく、勉強さえすれば何もせずに暮らすことができる中国の子どもたちとは大きな違いだ。また記事は、日本の小学校では子供たちが自分たちで校舎の掃除をすること、教室の窓辺には植物と小さな生き物が見られ、生き物を世話することことで命の大切さや管理の大切さを学んでいることを紹介している。

 このように、日本の子どもたちが自然に囲まれ、自由な雰囲気のなかで社会性と勤勉さを身に着けながらすくすく育っている様子をうらやましげに紹介し、日本の教育方法を「中国も学ぶべき」と絶賛して記事を結んだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)