李全教氏

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(台南 31日 中央社)国民党の李全教・台南市議会議長の選挙対策本部の幹部が2014年11月の市議選で有権者に賄賂を贈ったとして、対立候補だった民進党の王峻潭・前市議と台南地方法院検察署(地検)が李氏の当選無効を求めた訴訟の控訴審判決で、台湾高等法院(高裁)台南分院は30日、当選を無効とした一審を支持し、李氏の控訴を棄却した。

これにより当選無効が確定し、李氏は市議と議長の職を失った。また、李氏は同年12月の議長選に関しても贈賄容疑で起訴されており、今年4月には台南地方法院(地裁)から懲役4年、公民権剥奪5年の判決を言い渡されたが、控訴している。李氏は議長選において、民進党が議席の過半数を占める情勢下で同党が推薦した頼美恵・前議長を破り当選。疑惑を招いていた。

前議長は同じく民進党の頼清徳・台南市長が支持していた人物で、頼市長は、李氏が不正を働いて当選した可能性があるなどとして、2015年1月から8月末までの約8カ月間、議会への出席を拒否するなど、李氏と激しく対立していた。

(楊思瑞/編集:杉野浩司)