西野カナ・歌詞の鉄則?「かわいそうすぎる女の子にしない」
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リアルな恋愛観を歌った歌詞が“女子力高い”と評判の西野カナちゃん。7月13日にニューアルバム『Just LOVE』がリリースとなりました。
歌に出てくる女の子をどのように描いているか、お話を聞きました。
どんなに積極的な女の子でも肝心な一言は言えない健気さがある
仕事ならガッツリ自分の思いを表現できるような女の子でも、こと恋愛に関してはプライドが邪魔して思ったことを素直に口にできない。私も大人になるにつれ、「好き」を前面に押し出した“当たって砕けろ”はどんどん難しくなってきたと感じてます。だからこそ、言いたくても言えない気持ちを歌で表現していることはありますね。
主人公をかわいそうな女の子にしないのがルール
「女ゴコロの核心をついている」と言われることがありますが、恋のライバルへの嫉妬や別れた彼への未練をリアルに表現しすぎてしまうと、やっぱり楽しめないですよね。たとえば失恋ソングだとしたら、かわいそうすぎる女の子にしないのが私の中での決まりです。切なすぎてドロドロして感じたり、ここまで書いたらかわいそうだと思ったら、その言葉を消すこともあります。
自分の感性をフィルターにかけてみんなが共感しやすい言葉にしています
「自分に置き換えて入り込める歌詞が多い」と言っていただくとうれしいです。まずは自分の直感や感性を頼りに、友達やスタッフに「こんなことがあったとき、どう思った?」と聞いてみて、この言葉は共感できる!と思ったら自信を持って書くパターンが多いかな。広く共感してもらえる歌詞にするためには直感を信じすぎず、フィルターをかけて言葉を抽出する入念さが必要な感じがします。そこにみんな「そうそう!」って言ってくれるんだと思います。
※『andGIRL』2016年8月号