今季2勝目に向けて絶好位につけた大江(撮影:ALBA)

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<ニッポンハムレディスクラシック 2日目◇9日◇アンビックス函館倶楽部 上磯ゴルフコース (6,362ヤード ・パー72)>
 左親指痛の影響で『サントリーレディス』以降の試合を欠場していた大江香織。3試合ぶりの復帰となった『ニッポンハムレディス』は影響を残しつつも、予選ラウンドを終えてトータル6アンダー・首位タイに浮上。3月の『Tポイントレディス』以来の今季2勝目を狙える位置で最終日を迎える。
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 「1〜2か月くらい前から痛かった。つねに腫れて親指が曲がらない」と痛みに悩まれていた大江。優勝後から7試合連続予選落ちと一気に不調となった時期と重なる。最初は我慢していたが「車のサイドブレーキが下ろせなくて、ヤバイと思って…」と日常にも支障をきたしたことで重大さに気づいた。
 ちょうど1週間前、今大会開幕前週のオープンウィークの日曜まで3週間ラウンドはせず。たまに状態を確認するため練習場で球打ちを行ったものの、練習場ではマットが衝撃を緩和してくれるが、コースではそうはいかないだけに不安は解消されなかった。今大会のコースに入ってからも負担をかけないため極力練習はせず。まさに“ぶっつけ本番”での試合復帰だった。
 だが、いざ試合に入ってみると2日連続のアンダーパー。予選落ち時期に不調だったショットも「やっと感触が戻ってきた」と復調気配。ここまで十分すぎるほどの手ごたえを得ることができている。
 思わぬ形で巡ってきた今季2勝目のチャンス。「(状態を考えれば)うまくいき過ぎている。ゴルフの難しさを知っているので丁寧にやりたいです」と“力めず”“無理のないゴルフしかできない”大江が最も安定したゴルフで抜け出す可能性もある。

<ゴルフ情報ALBA.Net>

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