夏休みの旅行や出張のホテル選び 快適に過ごしたいならここをチェック!

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旅行や出張の際、ホテルを選ぶとき、何を基準に決めているだろう。
料金設定、旅行サイトの口コミがいいから、スタッフの対応がいいから、といったことで選んでいる人は多いのではないか。しかし、ホテルの当たり外れで、旅行そのものの気分も変わってくるものだ。では、いいホテルと悪いホテル、どのように見分ければいいのだろうか。
 
『ホテルで朝食を食べる人は、うまくいく』(中谷彰宏著、秀和システム刊)では、金額以上に得するホテルの利用法、恋愛がうまくいくホテルの使い方、仕事で成功を収める人のホテル術を紹介する。
 

■良いホテルと悪いホテルの見分け方 
同じ予算のとき、安いホテルの高い部屋と、高いホテルの安い部屋のどちらに泊まるのがいいのか。このとき、うまくいかない人は、安いホテルの高い部屋に泊まり、うまくいく人は、高いホテルの安い部屋に泊まるというのだ。
 
ホテルは部屋の平米数にお金を払っているわけではなく、ホテル代の大半はスタッフの人件費。「ホテル代」イコール「部屋代」ではないのだ。部屋が狭くても、すぐに慣れるもの。スペース代にお金を払うと、人件費が削られているので、サービスが悪かったり、セキュリティーが悪かったり、頼み事が聞いてもらえなかったりする。部屋が狭くても高いホテルに泊まる方がいいという。
 
では、いいホテルと悪いホテルはどこで見分ければいいのか。まず、電話をかけたときの対応でわかる。スタッフが礼儀正しいかどうか、感じかいいかどうか、明るいか暗いかで判断する。
 
その時、「空港まで大体何分ぐらいかかりますか」と質問してみるといい。そこで即「1時間ぐらいです」という答えが帰ってきたら、そのホテルはアウト。何時台か聞いていないからだ。 
 
逆にいいホテルなのは「何時頃、ご到着の予定ですか」と聞いてくれるホテルだ。時間帯によって渋滞があったり、交通状態はまったく違う。30分のときもあれば、1時間半かかるときもある。長めにとって「1時間半です」というところもアウト。忙しいビジネスマンには、1時間は貴重な時間。そのスタッフは、お客さまの1時間をそれほど大切に思っていない人だということがわかる。空港までの時間の答え方のマニュアルもできていないホテルということになる。

 

■パブリックスペースを見ればホテルが分かる 
もう一つ、ホテルには、パブリックスペースとプライベートスペースがある。プライベートスペースは自分の部屋で、部屋以外のあらゆる設備がパブリックスペースとなる。
 
パブリックスペースに宿泊客が見当たらないホテルは、いいホテルではない。お客さまが部屋にすぐに引きこもるということだからだ。いいホテルは夕食を食べたあとに、パブリックスペースの椅子やラウンジに人がいる。これはパブリックスペースが心地いいから。スタッフの感じが良ければ、お客様は部屋からパブリックスペースに出てくる。いいホテルは、お客様が部屋に引きこもらないのだ。
 
夏休みに向けて旅行の計画を立てる際、ホテル選びにもっと気を掛ければ、心地の良い旅になるはず。出張のときもホテル選びで仕事の良し悪しも変わってくる。ホテル滞在中も有意義な時間を過ごすためにも、本書からホテル選び、ホテルのうまい使い方を学んでみてはどうだろう。
 
(新刊JP編集部)

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