アナタは大丈夫?実は「乳がんリスクを高める」NG習慣3つ

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今年3月には女優の南果歩さんが、昨年はタレントの北斗晶さん。そして先日、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんの記者会見で妻でフリーアナウンサーの小林麻央さん(33歳)の乳がんが発表され、改めて乳がんに対する関心が強くなっています。

実は日本では、年間に約5万人が乳がんと診断され、女性のガンの第1位となっています。また、日本人女性が生涯で乳がんにかかる割合は12人に1人ともいわれています。

そこで今回は、健康管理士の筆者が、乳がんのリスクを高めている可能性のある“日常的なNG習慣”についてご紹介します。

■1:ダイエットとリバウンドの繰り返し

多くの女性は、運動ではなく食事制限で体重を落とそうとします。そして途中で挫折したり、目標達成の気の緩みからリバウンドしたり。

冬は体形を服装でごまかすことができるからと、太ることを「まぁいっか!」で過ごし、5月くらいからの薄着の時期に入ると同時にダイエットを開始。毎年そんなことを繰り返している女性が非常に多いのです。

しかし、このように運動をしないで食事制限だけのダイエットとリバウンドを繰り返すと、筋肉量が減り体脂肪率が増えていきます。

実は乳がんは女性ホルモンの一種、エストロゲンの影響を受けて増殖します。このエストロゲンは、適度に分泌されていればキレイのもとになってくれるのですが、体脂肪率が高くエストロゲンが過剰に分泌されるとガンに乳がんに罹りやすくなることが分かっています。

キレイなボディづくりにも、健康な体づくりにも適度な運動を習慣づけることをオススメします。

■2:味噌汁をあまり食べない

朝食はパン、お昼はパスタランチ、夕食にお味噌汁をたまに摂る程度。

一見、珍しくないことのようですが、実は国立がん研究センターなどの大規模研究『JPHC研究』で日本人女性を対象に味噌汁の摂取量と乳がん発症リスクを調査した結果、“毎日みそ汁を3杯以上食べる人”は1杯以下しか食べない人に比べ、乳がん発症リスクが約40%も低くなることが分かっています。

また、納豆や豆腐などの大豆食品を毎日食べる女性では乳がん発症リスクが約20%低くなっていたのです。

食の欧米化とともに増える乳がんをはじめとする生活習慣病。今一度、日本古来の食事に戻ってみてもいいかもしれません。

■3:ストレスの放置

「これくらいのことで、落ち込んでいられない!」と、体だけでなく、頭の中も忙しい女性は、自分がストレスを感じてもそれを“小さなこと”だからとつい放置しがち。

しかし、グラスに水が半分しか入っていなくても長時間持ち続ければ腕が痛くなるように、ストレスが小さいからと思い込んで、ずっとそれを持ち続けていると体にも大きな負担がかかるほどの“強いストレス”になってしまいます。

忙しい中でも週に2回ほど、5〜10分だけでも何も考えずボーっとするだけでもストレスは緩和されるともいわれています。

スマホもPCもテレビもない環境、例えば通勤時間に、何も考えない時間を作ってみてもいいでしょう。

本当に日常のちょっとしたことが“乳がんリスクの可能性”を高めていることもあります。

今一度、生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?

【参考】

Body Mass Index Associated with Breast Cancer, Regardless of Body Shape(2014) - American Cancer Society

※ Consuming a high-fat diet is associated with increased risk of certain types of BC(2014) - JNCI

【筆者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

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※ lenetstan / shutterstock