中国メディアの捜狐はこのほど、日本と中国の医療サービスの違いについて説明する記事を掲載。看護師をふくめ、日本の医療サービスについて「正真正銘の行き届いたサービス」と絶賛している。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの捜狐はこのほど、日本と中国の医療サービスの違いについて説明する記事を掲載。看護師をふくめ、日本の医療サービスについて「正真正銘の行き届いたサービス」と絶賛している。

 記事はまず、日本の診察の仕組みとして、日本の大きな病院で診察を受ける場合、最初に看護師が患者の具合を尋ね、その内容に基づいて体温、血糖、検血、検尿など基本的な検査を行い、その後で初めて医者が診察する仕組みだと紹介。これについて「中国の場合と異なり、患者は医者と検査室との間を何度も行ったり来たりする必要がないうえ、医者の負担も少なくて済む」と指摘した。

 続けて、「日本において、医と薬は分離している」と説明。医師が処方箋を発行した後、患者は薬局で薬を購入する仕組みになっており、これは「医者がわざと高価な薬を処方して荒稼ぎする行為を徹底的に断つ」ための仕組みだと紹介した。逆に言えば、中国では大したことのない病気でも、高価な薬を処方して荒稼ぎする医者がいるということだろう。

 また「日本では診察時に別の患者が診察室に入ってくることは許されていない」と記事は紹介。「中国では診察を受けている患者が別の一群の患者に取り囲まれ、それぞれの患者が好き勝手に医者に質問する」ことがあると説明しているが、これは日本ではまったく考えられないことだ。なぜ診察室に勝手に入ることを強く禁じないのだろうか。さらに「日本の場合、家族が入院中の患者に徹夜で付きそう必要はない」と紹介、日本の看護師による医療サービスを「正真正銘の行き届いたサービスというものである」と絶賛した。中国の場合、入院患者の身の回りの世話は家族や友人が行う必要があるためだ。

 また記事は「日本の場合、医療費を先に払う必要はなく、医療費を払うために何度も行ったり来たりする必要もない」と紹介、治療がすべて終了した後に「ただ1回支払うだけで良い」ことも、効率が高い仕組みであると称賛している。さらに、「日本の医療サービスがこれほど発達しているのは完全な医療体制の賜物だ」と称賛した。

 日本の病院で診察を受けた中国人がその親切さに深く感動するという話を見聞きするが、記事も日本の気配りのある医療サービスに最も深い感銘を受けたと指摘している。このことは恐らく中国の病院では患者を大切にする、優しく思いやりのあるサービスが稀有であることを示しているのだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)