香港メディアの鳳凰網は25日付の記事で、中国人女性が感じたという中国と日本の習慣や環境の違いを説明し、日本旅行を考えている中国人読者に対して留意すべき点、また中国人女性が感動を覚えたという点を紹介している。(イメージ写真提供:123RF)

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 香港メディアの鳳凰網は25日付の記事で、中国人女性が感じたという中国と日本の習慣や環境の違いを説明し、日本旅行を考えている中国人読者に対して留意すべき点、また中国人女性が感動を覚えたという点を紹介している。

 記事は最初に「日本文化では人を急かすのは失礼な行為」と指摘。公共バス降車の際、日本人は運転手も乗客も他人を急かすことはせず「列に並び、ゆっくり降りる」ことを指摘。中国人にとっては「忍耐が必要」と指摘しつつも、「運転手は降りたい乗客を必ず降ろす」ので決して人を急かしてはいけないと説明した。

 さらに、幹線道路以外の道路には押しボタン式の信号が設置されているケースが多いと紹介、「初めて日本を訪れる多くの中国人はこの信号機の前で、信号が変わるのを泣くまで待つ」と説明。押しボタン式信号が設置されている中国の都市もあるが、まったくない都市もある。記事によれば多くの中国人はこの信号を知らないようだ。

 また記事はレジなどで「偽札かどうかを確認してはいけない」と紹介。日本にはほとんど偽札が出回っていないので、もし偽札かどうかを確認するなら「あなたは不誠実だ」というメッセージを相手に送ることになり、「大変失礼な行為になる」と説明する。中国ではほぼすべての人が、特に50元、100元紙幣を受け取る際に偽札かどうかを確認する。本物の紙幣かどうかを識別する装置を使用する店もあるほどで、それだけ多くの偽札が流通しているということだ。

 記事はさらにタクシー料金が高いためバスや電車を利用すべきことや、自転車は夜間点灯すること、靴を脱ぐ習慣があるため穴の開いた靴下を履くべきでないことも留意すべき点として取り上げた。

 その一方で中国人が非常に感動した点も紹介している。例えば読者に対し日本の駅弁を「味わってみることを強烈に薦める」と訴えかけ、中国の駅弁をはるかに超えたそのレベルの高さを絶賛している。また日本の公衆トイレの清潔さについては「常軌を逸している」と表現、中国の公衆トイレに見られる常識を覆しているという見方を示し、さらに「ぴかぴかしている」と清潔感を称賛した。

 さらに日本の水質について「深く感動した」と表現。髪を洗った後の滑らかさに「震えた」ため、「重くても大量の水を持って帰ろうと思った」とその時の感動を紹介している。これは硬水である中国と違い、日本の水が軟水であることが原因のようだ。

 記事がいくつかの行為を差し控える根本的な理由として、相手に対して「失礼」だからと説明している点に注目できる。こうした表現には礼儀を示すこと、また礼儀を示されることを共に重視する日本文化の特徴が示されているのかもしれない。また記事が称賛した点は日本社会ではありふれたものばかりだが、記事の表現から心から感動していることがよく伝わってくる。記事の称賛は、日本を訪れた多くの中国人女性の感じ方をある程度代表していると言えるかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)